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第五十三話『隼』破沼真賀流side ページ3

カマキリは二人を視界に捉えると、大きく咆哮した。

状況的には亡霊が復讐を果たすために墓から甦った、そんな感じだろう。

カマキリが鎌を振り上げた。

「来ーー」

来ると直感した瞬間に身の毛もよだつほどの悪寒が身体中に走り、とっさに体をそらして回避をとる。

体の横を巨大な鎌が掠める。

『切る』ではな『叩く』攻撃でさらに掠めただけだが、衝撃で体が宙を舞った。

そのまま拠点目掛けて吹っ飛んでいき、運の良いことに自室の開けていた窓から部屋に突っ込んで壁に激突して止まった。

「はぁ...はぁ...ちくしょう。完全にかわしてこの威力かよふざけんな...!」

窓に視線を移すと棗がカマキリの猛攻を何とかしのいでいるが、しのぎきれるのも時間の問題のようだ。

「...くそ!俺にもなんか無いのかよ!」

もしかしたら何かあるかもしれない。

とっさにまだ確認していない押し入れが目に入ったので、無理くりこじ開けた。

中を見渡すと奥の方に短刀が2本と熊の腕のような手甲が入っていた。

短刀をコートのポケットに押し込み、手甲をはめて飛び出す。

ドアより外に出るのが早い場所はここしかない。

空いていた窓から外に飛び出し、調度そこにあったカマキリの巨目を一発ぶん殴る。

「あーあー。めんどくせぇけど死ぬよりはましかぁ...?いいぜ、もっかいあの世に送ってやるよ!」

拳を構え直し、カマキリに向かっていった。

第五十四話『蜘蛛』桐生鶇side→←第五十二話『隼』破沼真賀流side



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ジグ(プロフ) - 終わりました (2017年3月18日 17時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
ジグ(プロフ) - 更新します (2017年3月18日 16時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 終わりです (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 更新いきます (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@メイドラのエルマ赤穂浪士で死亡(プロフ) - 終わりましたー、次の方どうぞ! 本当だ、順位上がってますね笑 (2017年3月18日 16時) (レス) id: 38080604d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他8人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )  
作成日時:2017年2月3日 22時

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