長い夜�� ページ47
―A side―
カランとシャワーを間違えてびちゃびちゃになった浴衣･････
シルクに渡されたワイシャツ。
先に目元だけでも洗っておこうとシャワーは向こうに向けたしもし間違えてまたシャワーが出ても大丈夫。
「ふぅ･････ちゃんと洗えた･････」
いやいや当たり前！子どもじゃないし。
「次はこれ･････」
昼間着てたワイシャツ･････
シルクのワイシャツ･････
今私の手にあるのは紛れもない彼シャツだ。
身に纏えば･････あーら、不思議！
「え･････やばっ」
なんの不思議もない。
今日に限って黒の下着だったことを忘れてた。
流石にこれは･････エロすぎない？
グラビアとかありそう･････？よく知らないけど。
「電気消してソッコー布団に入れば問題ないよね。うん」
―ガチャ―
「おぉ･･･おかえり･････」
扉を開けると、シルクは布団の上でうつ伏せになってスマホを見ていた。
「電気消すね！」
布団に入る前に急いで電気を消そうと部屋の入口に向かいスイッチに手伸ばした。
「A･････」
「えっ･････」
突然に後ろから抱き締められて、びっくりした。
「電気は････消さない･････」
シルクが言葉を発するたびに熱い吐息が首に掛かって、それだけでおかしくなりそう。
「ちょっと･････んっ！」
かぷっと甘噛みされた耳たぶから全身に走る衝撃といったら雷でも直撃したみたいな･････雷、直撃したことないけど。
立ってられないくらい足に力が入らない。
「あんっ！ダメ･････」
一瞬、ガクンと膝が崩れたけど胸の下に巻き付く逞しいシルクの腕に助けられた。
「おお？ふふ･････Aの弱点みーつけた！」
「ぁんっ！いやん･････耳は」
助けられた逞しい腕が憎らしい程にびくともしないし、身体に力も入らないから逃れられない･････耳なんて誰だって弱点でしょ？
「我慢出来ん･････布団行こ。よいしょっ」
「やっ･････ちょっと？」
身体があっという間に宙に浮きお姫様抱っこされ、更に逃げられない事実が突き付けられた。
「Aが悪いよ？」
「あの意味が･････」
「んな格好見せられて我慢出来るかよ？」
「え？シルクだって仕方ないって言ったのに？」
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作者名：愛琉 | 作成日時：2020年2月14日 21時
