お昼寝 ページ32
手を繋いで部屋に戻った私達。
「お昼寝するでしょ?お布団ひくね」
「うん、Aも少し寝たら?」
「でも、眠くないよ?」
「また寝落ちするって・・・・・」
「おかしいよね、夜中仕事してるのに仕事じゃない日は夜めちゃくちゃ寝ちゃうとか」
「実は仕事中寝てるとか?」
「今は流石にないよー昔はあったけどね。卒論時期にバイトが鬼のようだったし。おでん取りに冷蔵庫入ったら立ったまま寝てたの」
「なんか想像つくわ。冷蔵庫はダメだろ?凍死するって!」
「あははは!だよね。私が全然戻らないから一緒にシフト入ってた人がね見に来て・・・・・」
「で?」
「柊さーん!って起こされたんだけど、床とねヨダレで繋がっててめちゃくちゃ笑ったわ!」
「あははは!なにそれやばっ!ヨダレ垂らすとかさー仕事中に寝るとかどんだけおもろいの?」
「・・・・・いっぱいやらかしてる。シルクも私のポンコツ振り見てるでしょ?」
「最初のあれは笑ったわ!雑誌に付録入れててさ、あんなに落とす?」
「せっかちすぎて気持ち先走りなの。仕事中はずっと時間との戦いだからね」
「わかるわー!俺も毎日時間と戦ってるし・・・・・だから今日はAもゆっくりしよ?」
「うん・・・・・少しお昼寝しよっかな」
シルクの隣に身体を滑り込ませると、逞しい腕が私をホールドした。
「俺の抱き枕、最高!柔らかいし・・・・・いいね!」
「抱き枕なの?じゃ、寝る時以外は使えないね」
「使えないとか言うなよ?・・・・・ある時は抱き枕。またある時は料理上手な人。またある時は天然で可愛い!そしておもろい!その正体は・・・・・・・・・・さて、なんだろーね!」
「あははは!もぉー!笑わせないでよ。シルクは声優さんになれるよね。今のキテレツのトンガリでしょ?」
「よくわかったね!Aもアニメ好き?」
「アニメ大好き!声優さんも好き。シルクも好き!」
「俺はついでかよ!」
「一番好きなのはシルク。二番目に好きなのはラーメン!」
「やった、ラーメンに勝ったー!相手食べ物って・・・・」
「ダントツ一位だよ?」
「ありがたいけどね・・・・・やっぱおもろいわ!」
意識が遠退く・・・・・
シルクの腕の中、程よい締め付け感と温もりは私に安心と安眠を与えた。
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作者名:愛琉 | 作成日時:2020年2月14日 21時