車中トーク�� ページ27
挨拶は緊張したけどAの実家はめちゃくちゃ楽しかったし、Aのお母さんもお姉ちゃんも勢いが凄かった。
で、車でもその話題でいっぱいだった。
もうこのまま空港に行くとAは思っている。
帰らんのよね･････今日1日でドッキリとサプライズをいっぱい仕掛けてきた集大成がコレ。
ンダホ
「Aちゃんのお母さん凄かったねー」
マサイ
「凄かった凄かった！シルクとAちゃんが洗い物してた時、途中手止めて向かい合ったじゃん？お母さんめちゃくちゃガン見してたしな」
モトキ
「そうそう！実はあん時俺の隣でお母さん小声でキスキスって言ってたからさービックリしたよ」
「恥ずかしい･････ごめんね。うちのお母さん娘のそーいう話しが大好物なんだよね。おかしいでしょ？」
「Aにだけ？」
「うん。お姉ちゃんは聞かなくても全部オープンだからね。昨日彼氏の部屋で最後まで！なんてそんなこと親なら聞きたくないよね？」
「マジか？オープンすぎん？親じゃなくても兄弟でも聞きたくねぇー」
「お母さん東京来たらさ･････めちゃくちゃ聞いてくると思うから怖い」
「でも絶対聞かれるぜ？ヤバいな」
「絶対言わない！恥ずかしい」
Aがここだけは普通で良かったと心底ホッとした。
「ねぇ･････なんか道違う」
窓の外を眺めながらAがポツリと呟いた。
みんな聞こえない振りをしながらダホ以外はスマホに目を落とす。
「シルク･････道違うよ？」
「道はわからん。方向音痴だし地元じゃねぇし」
「ダホくん！空港過ぎてるよ？」
「おぉっ！流石Aちゃん地元だねー。ちょっと行きたい所あるからさ。寄り道するね」
「飛行機間に合う？」
「全然大丈夫！」
「Aちゃん、はいグミ食べて」
「あ、ありがと！ん･････美味しいね」
「Aちゃん、チクワ見る？」
「チ、チクワ？ちくわのおつまみ動画？」
俺はちょうど飲み物に口を付けた所だったもんだからおもいっきり吹き出した。
モトキ
「うわっ！ちょっとー冷たいし汚いし。もぉー！シルク！」
「俺は悪くねぇだろ！マサイ、Aはチクワが犬だって知らんから」
ンダホ
「あははは！チクワおつまみになったのー？ヤバいじゃん」
マサイ
「なーにぃー？うちのチクワを知らんだと？」
「みんなが知る訳ねぇじゃん！おバカさん！」
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作者名：愛琉 | 作成日時：2020年2月14日 21時
