姉妹 ページ23
「A、推しがいる前でおばあちゃんはやめて！」
「お母さん！お姉ちゃんが叩いた！」
「お母さん！Aが意地悪言った！」
お母さん
「うーるさい！いい加減にしなさい！はんかくさいね」
「あははは！おもろいなー子供か！てか、はんかくさいって何？」
A
「出たー！はんかくさい。これ方言で標準語ではバカみたいかな。親世代は使うけど私達は使わないね。お母さん、みんなに上がってもらおうよ！玄関先で寒いよ？」
「そうだね、入って入って！昨日から色々準備しといて良かったわ。大したものじゃないけど食べていってね」
「お邪魔しまーす！」
ぞろぞろと玄関からリビングへとやってきた。
A
「お母さん！張り切りすぎだよ？」
次々と出された料理がテーブルに乗りきらない程だった。
「すげぇ！ありがとうございます！」
お腹はペコペコだったけど流石にビビった。
しかもどれも大皿にてんこ盛りで･････Aが作るものがそうなるのもなんとなく理解出来た。
「お土産です。最初に渡さなきゃいけなかったのにすみません」
「あらあらお金使わせちゃって･････ありがとう」
「全然です！あと僕達のグッズですね」
「えぇー!!いいの？こんなに･････幸せすぎるわ！」
「フィッシャーズのロゴ･････ね、これって」
Aは魚のロゴの唇を指して俺の唇を見た。
「なんだよ？」
「シルクの唇ってお魚と一緒なんだね！」
「ま、そーだけど」
「可愛いね！私もお魚さんのTシャツほしいなー」
「何色がほしいの？」
「ピンクも可愛いけど絶対赤がいいな！」
Aは俺のメンバーカラーが赤だって知らんのに赤を選んだ。ピンクを選んだならちょっとだけ拗ねたかもしれん。
「赤なら家にあるから着ていいよ！」
「やったー！ありがと」
お姉ちゃん
「･････着れないんじゃない？」
「えー！なんで？」
お姉ちゃん
「だってさ･････胸おっきいっしょ！」
一瞬、静寂が支配した。
自分の鼓動なんだか、誰かの息づかいなのか区別がつかないほどの緊張が走る。
お母さん
「自分がないからってヤキモチ妬かないの。人それぞれでしょ？おっきくて悩む人もいるのよ？」
「なんでお母さんとAはおっきくなったの？ずるい！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛琉 | 作成日時：2020年2月14日 21時
