承諾 ページ21
「不束な娘で迷惑を掛けることも多いと思う。強がりで負けず嫌いで喜怒哀楽が激しくてホント大変だけどよろしくお願いしますね！」
「いえ、そんな大変な事なんてないですよ。毎日楽しくてAとなら幸せな家庭を作っていけます。こちらこそ、よろしくお願いします！」
「お母さん今まで心配かけてばっかりでなんの親孝行も全然出来ないままで･･･なのに結婚を許してくれてありがとう･････」
「結婚する相手が私にとってはそれが最高の親孝行よ！足痛いでしょ。お腹空いたんじゃない？あっちでご飯にしよ！ほら、お姉ちゃん手伝って」
「はーい！シルクくんとご飯ご飯！」
「諒･････本当に来てくれてありがと！私も手伝ってくる」
「うん！」
時々照れながら諒とか諒くんって言うA。いつになったら慣れんだろーな。
挨拶も終わってAも離れたタイミングでアイツらに電話すると
「俺達ずっと待ってるんだけど？」
「わりぃ･････あのさ･･･」
もう家の近くまで来てるンダホ、マサイ、モトキ。電話でドッキリの説明をした。
カメラに向かい聞こえないよう小声で
(これからドッキリ第二弾を仕掛けていくぜ！)
「お母さん、ちょっと電話に出てもらってもいいですか？」
カメラ片手にキッチンで食事の準備を始めたお母さんに電話を渡した。
「ん？もしかしてシルクくんのお母さん？もしもーし、Aの母です！」
「もしもし、初めましてモトキでーす！」
「えっ、ちょっとウソでしょ？」
「あははは！」
「Aちゃんのお母さんが僕を推してくれてるって聞いたのでお電話させて頂きました！」
「嬉しすぎるー!!!どうしよう！何話したらいいの？」
俺に助けを求めてくるお母さん。
「そうですね･････うちに遊びに来てとか？」
「えぇぇ!!!あ、あの、うちに遊びに来て下さい！」
「わっかりました！いつでもいいですか？」
「来てくれるならいつでも大歓迎です！」
「いつでもいいですかーって言われたよ？お母さん、全ての運使い切ったかも。気遣わせてごめんね。本当にありがとう！」
電話を俺に渡してきて食事の準備を始めたお母さん。
まだまだありますから！
お姉ちゃん
「お母さんモトキくんと喋ったの？ウソでしょ？」
「じゃ、モトキあとはキミに任せた！」
「うぃーすっ！」
電話を切ると･････
更なるドッキリが柊家に訪れる！
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作者名：愛琉 | 作成日時：2020年2月14日 21時
