兄クロード�� ページ13
結構大きな声で兄貴に言ったけど
Aは全くピクリともしなかった。
「よいしょっと･････ふぅー」
「お前、トレーニングしろよ？･･･落としそうでヒヤヒヤした」
「酒入ってるからしゃーないだろ。全然ドア開けてくれんし」
「あれ、諒くんそんなんじゃAを守れないよ？お兄ちゃんにA頂戴？」
「きっしょっ！何言い出すかと思えば･････やらんに決まってんだろ！やらんけど･････何かあったら頼むわ」
寝室のドアを静かに閉めた。
Aに聞こえると不安を与えるだろうし。
「どーいう事？」
Aが未遂ではあるが襲われた事件について簡単に話しをした。
「まだ捕まってないのか？」
「そう･････だから一人にはさせらんない。スケジュール的には今すぐ地方に飛ぶこともないけど、わからんからな。急遽飛ぶこともあるし」
「その犯人ボコりたいんだが？」
「そりゃそうだけど出来ないって。俺も出来るならやってるわ！」
「仕事あるから四六時中見てやれないけど、実家なら安心だろ？」
「ああ･････」
「Aも精神的にキツイだろ？お前もな。協力するから抱え込むなよ？もしかしたら北海道に行ってる間に捕まるかもしれないしな。束の間かもしれないけど忘れて楽しんでこいよ」
「兄貴、･････ありがとな」
「おぅ！あ、余ってるだし巻き玉子持って行くわ。親父とお袋にお土産！」
兄貴はラップに巻いてだし巻き玉子を持って帰った･････
朝起きたらA怒りそう･････
何で殻入ってるかもなのにお土産にしないで！とか言いそうだ･････
ま、いっか！
もう、兄貴も帰ったし。
「今日は流石に寝るか！朝も早いし」
寝室のドアを静かに開けると･････
掛けたはずの布団が下に落ちていてAもかろうじてベッドから落ちずに微妙な位置ですやすやと眠っていた。
「おいおい･････寝相悪すぎ」
落ちた布団をがばっと掛け、Aの隣に身体を滑り込ませた。
「起きたら･････仕方ないか」
ベッドの下に落ちるよりはマシだろう。
Aの身体をぐっと引き寄せた。
「･････」
起きなかった！ある意味すげぇな。
マジでダホと変わらないかもしれない。
一応アラームをセットしAを抱き締めながら眠りについた。
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作者名：愛琉 | 作成日時：2020年2月14日 21時
