麻貴ちゃんだから、 (ページ50)

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・(飛鳥side) ページ50

倒れるようにして寝てしまったAちゃんをおんぶして楽屋へと戻る。

平手ちゃんが卒業したり新2期生が加入したりと、何かと変化の多かったであろうここ最近の欅ちゃん達。

ただでさえ誰かに頼るのが苦手なこの子が不安定にならないわけがない...

飛鳥｢奈々未にも任されたのに…｣

奈々未が卒業する時に言われた。

橋本『Aちゃんのこと、頼んだよ』

私がちゃんと見てやらないと。

楽屋に着くと、そこには数人のメンバーしか居なかった。

そういえば、みんな次の仕事があるって言ってたっけ。

真夏｢飛鳥...と、倉咲ちゃん？｣

飛鳥｢ん、今は寝てるだけ。｣

真夏が座っていたソファーを空けてくれたからそこに寝かせるも、全く目を覚ます気配はない。

真夏｢眼の下の隈(くま)すごそうだね...。｣

飛鳥｢うん。メイクで隠しきれてないよね、｣

真夏｢連れて帰るの？｣

飛鳥｢そうしようかな、と思ってはいるけど明日仕事入ってるからどうしよう...って感じ｣

真夏｢倉咲ちゃんの仕事とか学校もあるだろうからあれだけど、飛鳥が仕事の間くらい私が面倒見るよ｣

飛鳥｢ありがとう。Aちゃん次第だけど助かる。｣

私も昔は頼ったり甘えたりするのが苦手だった。

でも、Aちゃんにも1人でもいいから頼れる存在が出来たら良いな。