麻貴ちゃんだから、 (ページ11)

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いまページ11

｢あっ！Aちゃんおかえり｣

電話を終えて寮に戻ると声をかけてくれたのは鈴本さん。

倉咲｢あ、た、ただいま...｣

彼女は料理が得意らしく、よく寮母さんのお手伝いをしている。

倉咲｢ふぅ...。｣

部屋に戻ると、思わずため息が漏れる。

皆の前やと、なんとなく気を張ってまうねんなぁ...笑

ちょっとだけ、って思ってベッドに寝転がると疲れてたからか寝てもうた。

部屋の扉を叩く音で、目が覚めた。

｢Aちゃん？いるー？｣

この声は石森さん。

なんやろう、って考えてハッとした。

もう夕食の時間やん！

急いでドアを開ける。

倉咲｢ごめんなさい！
もう夕食だよね。すぐ行きます！｣

石森｢あ、うん。
全然大丈夫だよ。
良かったら一緒に行こ？｣

倉咲｢え、...いいの？｣

石森｢もちろん！ほら、みんな待ってるよ？早く！｣

倉咲｢うん、！｣

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｢くら？ぼーっとしてどうしたの？｣

倉咲｢え、あぁごめん。
昔のこと思い出してた｣(笑)

昔は少し苦しくも感じていたこの仕事。

でも、今じゃ欅坂が大好きで、メンバーとの時間も大好き。

昔の私からは考えられないや。

｢ほら、もう出番だよ！早く！｣

倉咲｢うん！｣