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くちづけ九つ ページ10

首領室を出た後、私は暗い廊下を歩いていた
そして、とある部屋の扉の前で立ち止まる
周りに誰もいないことを確認して、音もなく部屋の中へ滑り込んだ


貴「…………」


部屋の主がソファーに座って寛いでいる
笑いを堪えながら近づき、後ろから勢いよく抱きついた


貴「中也!!」

中「っわ!?」


思いきり跳ね上がった肩に抱きついたまま、くすくすと笑っていれば
ガシッと頭を捕まれた


中「A!!手前ェ」

貴「あははっ、気づかない中也が悪いのよ。幹部の癖に」

中「嗚呼、くそっ」


悪態をつく中也
私の本業は隠密だからね
中也も気づかないくらいに、得意


中「だぁあ!!胸が当たる!!」

貴「初心ね」


赤くなった中也をからかいながら離れる
本当に飽きないわ
年下の女性に弄られて悔しくないのかしら


中「何だよ今日は」

貴「何だったかしら。中也の反応が面白すぎて忘れてしまったわ」

中「手前ェ……」


呻くように睨む中也に笑顔を返して私は言った


貴「新しい服を見繕ってほしいの」















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(プロフ) - わぁ、前に読ませて頂いて(泣いた)忘れられなかった作品にまた出会えました!!この作品大好きです。 (2020年3月11日 6時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 電車で読んじゃいけないやつだった(泣) (2018年12月16日 13時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 感動しました。もうボロ泣きです。ありがとうございます! (2017年12月13日 0時) (レス) id: ea7bbfad76 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - もう大号泣です。うわああああ(´;ω;`) 昔にも見たんですけど、やっぱりこの小説大好きです。他の作品も頑張って下さい。 (2017年7月28日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華(プロフ) - 祀さん» 有難う御座います。こんなに感想を頂けれるなんて……!!!凄く嬉しいです。どんどん泣いてください。其れほどに入り込んで頂けれるなんてとても光栄です。有難う御座います。 (2017年5月6日 19時) (レス) id: 70f2eb3a84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/01g/  
作成日時:2017年1月1日 22時

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