くちづけ六つ ページ7
見れば、身体に出来た大きな空洞
口から血が滴り落ちた
ゆっくりと振り替えれば巨大な重火器の影
全員殺したから、タイマーでもかかっていたのだろう
(私が、死ぬ?)
そんなことは嫌だった
まだ、生きていたかった
太宰さんに、会いたかった
だから────
貴「異能力──【時の刻印】」
私は、『私の身体の時間軸』をずらした
身体から溢れていた血が止まる
心臓の脈が止まる
それでも、私は、生きていられた
(実際には少しずつ、動いてるんだけどね)
そう、だからいずれは死ぬのだ
でも、今は死にたくない
心配なのだ、何かあったら直ぐに折れてしまいそうな、彼が
繊細な硝子細工のように冷たく、美しく、そして脆い、あの人が
貴「折角、寿命をずらしたんだから。最期まで貴方のそばにいてあげますよ、太宰さん」
そう、ポツリと呟いた
寂しがりやなあの人の、傍に
優しい貴方は、私を遠ざけようとするでしょう
そんなこと、許さない
その為に私は、
何時も以上に完璧な仮面を被りましょう
賢い貴方にも、分からないような仮面を
貴「好きですよ?太宰さん」
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澪(プロフ) - わぁ、前に読ませて頂いて(泣いた)忘れられなかった作品にまた出会えました!!この作品大好きです。 (2020年3月11日 6時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 電車で読んじゃいけないやつだった(泣) (2018年12月16日 13時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 感動しました。もうボロ泣きです。ありがとうございます! (2017年12月13日 0時) (レス) id: ea7bbfad76 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - もう大号泣です。うわああああ(´;ω;`) 昔にも見たんですけど、やっぱりこの小説大好きです。他の作品も頑張って下さい。 (2017年7月28日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華(プロフ) - 祀さん» 有難う御座います。こんなに感想を頂けれるなんて……!!!凄く嬉しいです。どんどん泣いてください。其れほどに入り込んで頂けれるなんてとても光栄です。有難う御座います。 (2017年5月6日 19時) (レス) id: 70f2eb3a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/01g/
作成日時:2017年1月1日 22時