くちづけ三十と二つ ページ37
貴「太宰さん、おはようございます。好きですよ?」
太「君は、其れしか言うことないの?」
貴「付き合ってくれるんですか?」
太「語彙力を鍛えたらどうだい?」
何時も通りの朝
中也だって、普段通りの顔で任務に行った
昨日の余韻は、何処にもない
太「ほら、今日の書類。終わったら、まとめて安吾のとこに持って行って」
貴「坂口さん?」
太「うん。私、持っていくの面倒臭い」
貴「分かりました」
面倒臭いって……
坂口さんと会うのも久し振りね
どうやって驚かそうかしら
中也みたいに後ろから抱きつく?
いや、背後からUSB引き抜こうかしら?
太「この頃安吾やつれてるから、悪戯したら大変なことになると思うよ?」
貴「ちぇっ、はぁい」
前にマヨネーズが大量に届いたからね←
やめとこうかしら
配られた部下が途方にくれてたし
気を取り直して書類仕事を始める
暫く、鉛筆のカリカリという音と紙を捲るパラリという音が響いていた
貴「西田君。一昨日の任務担当の永瀬君に、此の書類持って行って」
西「はい」
貴「佐久君。明後日の任務対象の組織の詳しい資料が、右の棚の上から三段目に纏めてあるから、取ってくれる?」
佐「はい。此れですか?」
貴「ありがとう。あー、二宮君。外にいくなら、ついでに此の書類、第二事務室に届けてきて」
二「了解しました」
佐久君から資料を受け取って、目を通す
………人選変えるべきね。ハッキングが得意な松原君と、新人の矢野君を組まそうかしら。
いや、敢えて水戸君を試してみる?
貴「松原君か、水戸君いる?」
松「はい。あ、水戸は先程の任務で負傷したとの連絡がありました。医務室にいるかと」
貴「報告来ていないけれど?」
松「申し訳ありません。私は担当でなく、話を聞いただけだったので」
貴「そう……明後日の任務。貴方と新人の矢野君を組ませたいの。どう思う?」
松「良いんじゃないでしょうか。彼は優秀ですよ」
貴「なら、大丈夫ね。首領には私が報告しておくから」
松「ありがとうございます」
忙しさに少し、気が紛れた気がした
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澪(プロフ) - わぁ、前に読ませて頂いて(泣いた)忘れられなかった作品にまた出会えました!!この作品大好きです。 (2020年3月11日 6時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 電車で読んじゃいけないやつだった(泣) (2018年12月16日 13時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 感動しました。もうボロ泣きです。ありがとうございます! (2017年12月13日 0時) (レス) id: ea7bbfad76 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - もう大号泣です。うわああああ(´;ω;`) 昔にも見たんですけど、やっぱりこの小説大好きです。他の作品も頑張って下さい。 (2017年7月28日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華(プロフ) - 祀さん» 有難う御座います。こんなに感想を頂けれるなんて……!!!凄く嬉しいです。どんどん泣いてください。其れほどに入り込んで頂けれるなんてとても光栄です。有難う御座います。 (2017年5月6日 19時) (レス) id: 70f2eb3a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/01g/
作成日時:2017年1月1日 22時