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くちづけ十と八つ ページ22

織田作side

坂「そういえば。Aは元気にしていますか?」


カランと氷が音をたてた
太宰に問い掛けた安吾に目を向ける
一瞬、太宰の表情が固まった気がした
しかし、直ぐに何時もの笑顔に戻る


太「………さあねー。彼女の告白には参ったよ」

坂「未だ続いていたんですか」

太「ねぇ、安吾からも止めるように言っておくれよ。私、胃痛になりそう」

坂「私の胃痛薬をあげますよ。貴方が付き合えば良いだけじゃないですか」


苦笑する安吾に、太宰がげんなりとした顔になる


織「Aって、あのAか?」

坂「えぇ。織田作も会ったことがあるでしょう?」


……俺の知っているAは

何事にも無反応で、殺すことにも躊躇いなどしない少女なのだが


織「……Aが愛の告白?俺の知っているAは、そんなやつじゃないんだが」

坂「貴方が会ったのは、私が書類仕事を教えていた頃でしょう?何年前のことだと思ってるんです」

太「また、安吾の所で使えばいいじゃない」

坂「彼女は優秀ですからね。書類仕事をさぼってばかりの貴方のところへ、首領が変えたんです。本人の希望もあったようですが」


彼女の異能力は、戦闘向きですし
そう言って、安吾がグラスを傾けた
静寂が店を充たす
太宰の笑顔は、いつの間にか消えていた











くちづけ十と九つ→←蒼月華より



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(プロフ) - わぁ、前に読ませて頂いて(泣いた)忘れられなかった作品にまた出会えました!!この作品大好きです。 (2020年3月11日 6時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 電車で読んじゃいけないやつだった(泣) (2018年12月16日 13時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 感動しました。もうボロ泣きです。ありがとうございます! (2017年12月13日 0時) (レス) id: ea7bbfad76 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - もう大号泣です。うわああああ(´;ω;`) 昔にも見たんですけど、やっぱりこの小説大好きです。他の作品も頑張って下さい。 (2017年7月28日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華(プロフ) - 祀さん» 有難う御座います。こんなに感想を頂けれるなんて……!!!凄く嬉しいです。どんどん泣いてください。其れほどに入り込んで頂けれるなんてとても光栄です。有難う御座います。 (2017年5月6日 19時) (レス) id: 70f2eb3a84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/01g/  
作成日時:2017年1月1日 22時

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