くちづけ十と五つ ページ18
貴「で、話は何かしら?」
芥「僕の話は先程ので終いだ」
では何故?と眉を上げれば
芥「尾崎幹部が太宰さんに内密に貴様を呼べと言ったのだ」
貴「尾崎幹部が?」
芥「嗚呼」
貴「そう………有難う。それじゃあ」
そう踵を返して尾崎幹部のもとへと向かう
後ろから刺さる視線に苦笑する
太宰さんに心酔している彼にとって、私は嫌なやつなのかしらね
──────────
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貴「Aです」
そう言って返事を待たずに部屋に入った
途端に甘い匂いが鼻を掠める
抱きすくめられていると気づくのに、そう時間はかからなかった
貴「姐様」
ぽんぽんと腕を軽く叩いて、姐様を宥めた
顔を上げた姐様の目元は濡れている
紅「A…………」
貴「もう……泣かないで?どうしたの?」
やんわりと微笑めば、また姐様ははらはらと涙を溢した
指先で涙を拭い、一度抱き締めれば、姐様はやっと身体を離す
そして、悲しげに
その上怒ったように
私を
紅「どうして……どうして私に!!一番に!!言わなんだ……!!」
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澪(プロフ) - わぁ、前に読ませて頂いて(泣いた)忘れられなかった作品にまた出会えました!!この作品大好きです。 (2020年3月11日 6時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 電車で読んじゃいけないやつだった(泣) (2018年12月16日 13時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 感動しました。もうボロ泣きです。ありがとうございます! (2017年12月13日 0時) (レス) id: ea7bbfad76 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - もう大号泣です。うわああああ(´;ω;`) 昔にも見たんですけど、やっぱりこの小説大好きです。他の作品も頑張って下さい。 (2017年7月28日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華(プロフ) - 祀さん» 有難う御座います。こんなに感想を頂けれるなんて……!!!凄く嬉しいです。どんどん泣いてください。其れほどに入り込んで頂けれるなんてとても光栄です。有難う御座います。 (2017年5月6日 19時) (レス) id: 70f2eb3a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/01g/
作成日時:2017年1月1日 22時