転生40 ※シリアス注意 ページ48
懐かしい夢を見た。
目の前に、あの頃の"私"が血にまみれて立っている。
酷く、冷めきった目と無表情
瓶で殴られた"私"はお父さんにごめんなさい､だけ言って部屋に戻ろうとした。
だけどすぐお姉ちゃんが私に駆け寄って来て
「ねぇ、痛くないの？」
そう言っていた。
「痛いって、何？」
嗚呼そうだ
この後の姉の表情はよく覚えている。
そうだなぁ、まるで…
＿＿＿＿＿化け物でも見るかのような目で私を見ていた。
何だっけ。
その時だけ初めて、本で見た"胸の痛み"ってヤツを体験したんだった。
私も頭は悪くないから、それくらいはわかった。
「あぁ、私、傷付いてるのか」
なんてまるで他人事の様にそう思った。
言葉として活用する事はあるけれど、私にその気持ちを理解するのには到底無理な話で、「こんなのを痛みって言うのね」何てその心情に似合わずそんな事を考えていたな。
そんな事を考えていると、目の前の"私"にお姉ちゃんがまた会話を始めた。
「＿＿ねぇ、何で抵抗しないのっ!?｣
姉の、"私"に対する感情を初めてぶつけた瞬間だったと思う。
軽く揺さぶられながら"私"が吐いた言葉は
「だって、お父さんとお母さんの言う事は絶対なんだよ｣
「っ＿＿＿は？」
"私"は呆然とする姉を置いてそのまま部屋に向かい傷に包帯を巻いている。
するといきなり舞台が変わり、そこは学校のPC室。
こっそりバイトして貯めたお金で買ったDVD「僕のヒーローアカデミア」
PC室のビデオを再生させ、"私"あの時とは違う活き活きとした表情でそれを眺めていた。
するとそこで再生された言葉
《来世は個性が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ!!》
かっちゃんが私を"救けてくれた言葉"だ。
「久しぶりだなぁこのシーン。そっかぁ、かっちゃんが言うならそうだよねぇ。それに私、ココに居ても意味無いもんね」
「楽しそうだなぁ、この世界」
「個性があったら、私もお父さんを＿＿＿＿かなぁ？？」
お父さんを、の続きだけが聞こえなかった。
また舞台が変わる。
現世(今)のお母さんを
殺した瞬間。
お母さんまでもが可笑しくなったんだ。アイツのせいで。
『ｯ＿＿＿あぁぁ"あ"あｯｯ!!!!』
「っあ…ぁ……ｯ!!A、あ、ごめんなさ……ごめんなさいっ！」
あれ、お母さん
こんな事言ってたの。
『ｯ＿＿お母さんなんてｯ
死んじゃえｯｯ!!!!』
赤い花火が散った
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桜酒 - やばい、挿絵めっちゃ綺麗 (2018年9月24日 16時) (
レス) id: 7715cc5acc (このIDを非表示/違反報告)
藍伊(プロフ) - まるさん» 全然生意気とかじゃないです！大丈夫ですよ！言われてみれば確かにそうですね…笑まぁただ、このお話の夢主ちゃんは色々と隠すつもりは無いんですよね…これ以上言うとネタバレになってしまうのですみません^^;違和感があったのならごめんなさい！ (2018年8月26日 19時) (レス) id: a43a9b4f38 (このIDを非表示/違反報告)
まる - あの……大変申し訳ないんですけど、一話であんなに殺伐としていた主人公が、前世の記憶を思い出したからって急にオタクじみた言動をするの、おかしいと思います。普通前世の記憶って隠そうとしますよね？そこなんか違和感です。生意気言ってすみません。 (2018年8月26日 3時) (レス) id: 778e9b4416 (このIDを非表示/違反報告)
藍伊(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます！続編の方でガッカリさせてすみません…。次回にご期待下さい！ (2018年8月23日 16時) (レス) id: a43a9b4f38 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて鼻からケチャップが。 (2018年8月23日 8時) (レス) id: 7de6681971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍伊 | 作成日時：2018年6月18日 22時
