【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part6

毒舌度２０９％ ページ5

ーー…





　謎の賭け事をして数ゲーム後。結果は私の最高連鎖数が12だった。流石に疲れたと言うことで私達は一旦コントローラーを手放す。気付いたら手汗まであるところを見ると、かなり熱中していたらしい。


「……危なかった……」

『えー……なんか悔しいんだけど』


　微妙な結果に首を傾げる私に対して、未だに焦ってるカルマ。もう一回やろう？ と声を掛けると、勢い良く首を振られた。


「嫌だ。マジでキス禁は勘弁して」

『別にそこまでしてないから良くない？』

「じゃあすれば良いじゃん」

『さぁーて……もう一戦しようか』

「ごめんって」


　ここまで必死に謝るカルマを見て、面白い反面不安に思ってきた。キスってそこまで大事なの？ ほぼ一緒に居るんから良くない？ てか、コイツは何時もそんなにキスしたがってたのかよ、引くわ。





「ハァー……Aとゲームで賭け事はしない……」

『分かってくれて何よりだよ』


　呆れ半分、反省半分と言った風に項垂れるカルマを満足げに見下ろす。


「何？ ボードゲームも強いの？」

『んー……前トランプで全敗した事あるかも』

「電子機器の？」

『んにゃ？ 普通にカードの方』

「どういう事」


　いやさ、スマホアプリとかのは大抵勝つんだけどね、実際皆とやると真っ先に負け確定するのよ、私。……なんでだ？





「じゃあトランプしよ」

『ふざけるな。私の話の何を聞いていたんだ』


　マジでカルマふざけるな。と呟き、私は再びソファーに体重を掛ける。ついでに足も伸ばしておく。あはは、やっぱり肩凝ったわ。





「ねぇA。足閉じて」

『短パンだから大丈夫』

「そう言う問題じゃないでしょ」

『良いの、良いの』


　だって、この場にカルマしか居ないじゃん。と言うと、そんな事言うんだ？ とカルマが立ち上がった。

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