【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part6

毒舌度２０７％ ページ3

ーー…





　カルマとLINEでやり取りしながらカルマの家を目指して歩く。夏場の午前11時と言う時間の所為か、ちょっとの距離を歩いただけで汗だくだ。さっきまでクーラーガンガン効いてる部屋にいたしなぁ……。

　ジリジリと照りつけてくる太陽を恨めしそうに睨み、私は額に滲んできた汗を手の甲で拭う。なんだかカルマの家に着く頃には前髪張り付いてそう。別に拘ってないから良いんだけど。





＿＿＿＿＿





　カルマの家は特別近いワケでも遠いワケでもないが、暑さの所為かヤケに遠く感じた。もう私一生引きニートが良い。なんて考えながら、カルマに着いたとLINEを送る。すると、すぐさま門を挟んで、玄関先のドアが開いた。


『おっす』

「うっわぁ……。外暑いね」


　姿を見せるなり顔を顰めたカルマに、歩いてきた私流石でしょ？ と聞くと、あっそう。と興味なさげに呟かれた。何で呼んだんだよ、馬鹿。


「まぁ入りなよ」

『あ、アイス買ってきたから食べよ？』

「あーあ、太っても知らないんだから」

『じゃあお前だけ食うな』

「分かってないなぁ。Aの体重を心配したのに」

『……運動してるもん』

「指だけでしょ」


　呆れた様にそう呟きながら、カルマは私を家に招き入れた。





『お邪魔します』

「今日も親いないし、自由にして良いよ？」

『一回お会いしたいんだけどなぁ』


　それ言ったら俺もAの親と会いたい。と言われ、私は即座に首を振る。あんなのと会わせた日には私の精神力尽きちゃう。

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