【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part5

毒舌度１７５％ ページ6

ーー…





「……っはは、何でこうなった」


　教室から追い出されて数分後。俺は坂道を下りボソッと一人で呟いた。まだ午前中の為、周りに人は少ない。

　片手に自分のカバン、もう片方の手はポケットに突っ込み、ダラダラと歩く。

　こうなった理由は単純、Aの家に向かってるから。





　殺せんせーは下世話な笑みを浮かべ、Aの家に行けと俺を追い出したんだ。一人じゃ心配だからなんとか〜って。

　……まぁ、普段はクソ五月蝿いAが風邪ってのも心配だから別に良いんだけどさ。学校サボれるし、弱ったAを見れるから別に良いんだけどさぁ……。教室を追い出された時に見えた、皆の下世話な笑が凄く気に喰わないんだよ。





＿＿＿＿＿





　それなりにダラダラ歩いたが、Aの家に到着。

　相変わらず広そうだよね……。とか思いながらインターフォンを押す。まぁ寝てるんなら出ないだろうけど。





　予想通り反応無し。数回押して見るが家の中から物音一つしない。

　俺は溜め息を付きポケットからAの家の合鍵を出した。ここに来るまでに殺せんせーに押し付けられた。





　勝手に鍵を開ける事にちょっとは躊躇したが、後で説明すれば良いかと思い直し、俺は鍵穴に鍵を差し込んだ。





　ガチャっと手応えのある音を鳴らし、そっとドアを開ける。あまり音を出さないように……と慎重に開けた筈だが……。





『……へ？ かる、ま……？』

「あ」


　顔を赤くしながら俺を見つめるAと目が合った。

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