【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part5

番外編11 ページ27

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　にしても……。と前原は口を開く。


「まさか、Aがいじめられてたなんてなぁ……」

『いじめか？ アレいじめか??』

「「いじめだよ」」

「そっか……。演劇部も大変だったんだね……」

『カエデちゃん、大丈夫だよ、気にしないで』

「うっわ、前の俺のときと同じ反応」


　カルマは嫌そうに顔を顰めるが、これの何が悪いのか分からない。心配掛けたくないんだよ。


『大丈夫だってば!! 現に私は平気なんだし』

「でも、」

『それに、』


　まだ何か言いたげなカエデちゃんの言葉を遮る。


『もし何かあったら、真っ先にこのクラスの皆に相談するから心配しないで!!』


　私はカエデちゃん、前原の方を見てニッコリと微笑む。未だに心配そうな顔をしている2人の顔を見ないように、私はッバン！ っと机を叩く。


『よぉーっし、これでこの話はおしまい!! カルマ!! サボリに行こう!!』

「あ、うん。今日は天気が良いからね」


　もう昼休みが終わると言うにも関わらず、私とカルマは席を立つ。

　何時もはこういう時委員長が止めるんだが、何故か今日は仕方なさそうに笑って見逃してくれた。





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「……A」

『何？』

「………………ちゃんと相談してね？」

『……分かってる。でも、今は大丈夫だから』

「ん、じゃあその言葉信じるね」

『おうっ』


　大丈夫。まだ、カルマは勿論、皆に心配掛ける様な事、何もないから。

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