番外編6 ページ46
・
驚きのあまり、パチリと目を開けてしまう。
目の前の綺麗な赤髪と端正整った顔の奴と目が合う。
………………オォイ、ちょっと待てよ貴様…。
何してくれてんの!!!!!
もうこれ明らかにポッキーないじゃん!?お前の勝ちで良いよ!!だから口離して!?!?
そうは思っても、カルマの手は私の後頭部と腰でガッチリホールドされてる。
抜け出したくて胸板を押してみるがビクともしない。
何でこうなった。私は今本気で混乱してる。酸素欲しい。
力が入らなくなった唇をゆるゆると開けると、いやらしい音と共にチョコとは違う何かが侵入してきた。
………………ん?
うわあぁああぁぁあ!!!え、ちょ、これどうすんの!?!?
私は完璧パニック。
とりあえず離れて欲しくてカルマの肩をベシベシを叩くが、殆ど力は入ってない。
チョコの甘さと酸欠で頭がクラクラする。
やべぇよこれ死ぬんじゃね??なんて思ったところで唇が離れた。
「っは………」
『ぁ………っふ………』
気付いたら手足に全く力が入っておらず、カルマの支え無しでは立っていられない。
どうすることもできずに、カルマを見上げていると指先で口元を拭われた。
その指先をカルマは舐めながら私を見下ろす。
「………えっろ」
『殺す!!!』
力を振り絞りグイっと押すとよろめくカルマ。
カルマの支えもなくなり、私はその場に力なく座り込む。
なんとか息をし、それなりに整ってきたところでカルマは口を開く。
「まぁ、今ので許してあげよっかな」
『何で私がお前に許されるの。意味不明』
「ご馳走様でしたー。あ、ポッキー貰っても良い?」
『ふっざけんな。それ私がイリーナ先生から貰ったんだ。返せ』
「もう一回やって欲しい?良いよ?」
『ごめんなさい。ひと袋ならあげますわよ、コンチクショウッ!!!!!』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 霞折さん» わー、ありがとうございます！！返信遅くなって申し訳ない！！イラストは有り難く拝ませｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ 載せさせて頂きますね！！ (2017年7月6日 7時) (
レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
霞折(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kyuusann2/ 描かせていただきました！ (2017年7月4日 14時) (レス) id: 05e6506d61 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 霞折さん» 素敵な感想ありがとうございます！わざわざイラストまで恐縮です……！(歓喜) まだまだ続いているので読むのも大変かと思いますが……これからも今作品共々よろしくお願いします！ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
霞折(プロフ) - ちょくちょく入る官能的なシーンがもう最高です…ちょっと時間がある時に主人公ちゃん描きたいと思います好き……最高の作品をありがとうございます！ (2017年7月2日 15時) (レス) id: 05e6506d61 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - あ、ごめん。名前ミスりました！ (2016年12月31日 22時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作成日時：2015年10月16日 18時
