毒舌度６２％ 湿気の時間 ページ23
ーー…
『先生マジキモっ』
「ニュやっ!?Aさん!?先生何か気に喰わない事しました!?」
『存在?』
慌てふためく殺せんせーに、私は笑顔で首を傾げる。
より一層うるさくなる殺せんせーを華麗にスルー。
「殺せんせー。33％程巨大化した頭部についてご説明を」
律の言う通り、タダでさえデカい殺せんせーは、更に、しかも頭だけが巨大化していた。
「水分を吸ってふやけました。湿度が高いので………」
「「「生米みてーだな!!」」」
当然の如く一斉にツッコミ。
この光景も大分見慣れたものだ。
「雨粒は全部避けて登校しましたが、湿気ばかりはどうにもなりませんねぇ」
皆はあっそう。みたいな雰囲気で聞き流すが、私は引っ掛かりを覚える。
………え?わざわざマッハで雨水避けたの?それ絶対体力消耗するじゃん、馬鹿なの?
………と声には出さないが、それなりに疑問を持った。
………………雨水を避ける必要性と言ったら……雨が嫌だから?
雨が嫌なのは………水が嫌だから?
じゃあ、水が嫌な理由は…?
連想ゲームのように次々と浮かんでくる考え。
だが、イマイチどれも真実味がない。
まぁ殺せんせーの存在は真実味のカケラもないけどな。
「先生、帽子どうしたの?ちょっと浮いてるよ」
頭を悩ませていたが、陽菜乃ちゃんの声で現実に戻ってくる。
殺せんせーの方を見ると………確かに浮いている気がする。
「よくぞ聞いてくれました」
聞いて欲しかったんだ…。
そんな私の心のツッコミ。
「先生、ついに生えてきたんです。髪が!!」
「「「キノコだよ!!」」」
『髪とキノコの違いもわからないの…?』
皆のツッコミには乗らず、敢えて真顔で聞き返す。
案の定、殺せんせーは慌てて誤解だと言うが表情を崩さない私。
『だって殺せんせーって元から禿げじゃん?あ、人外だからそんな概念ないのか?』
「やめてやれ」
私の辛辣な言葉に周りは吹き出し、カルマには叩かれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 519人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» 楽しみにしてもらい光栄です。part3以降ですが、未だに訂正が終わってない為、公開する事が出来ません。一ヶ月程の時間が掛かりますが必ず公開致しますので、それまでお待ちください。こちらの勝手な都合で申し訳ございません。 (2016年12月25日 17時) (
レス) id: 014c775145 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - あの、続編観覧のパスワード教えてくれませんか？＿|￣|○ (2016年12月25日 16時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、こっちも遅れた、ごめんね!!わざわざありがとう!!アッはい。直しておきます(｀・ω・´)ｷﾘｯ (2016年12月24日 18時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 訂正完了おめでとー!!杉野君の言葉「転入生」じゃなくて「転校生」じゃないかな?私が間違ってたらごめんなさい!! (2016年12月23日 21時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こいさん» ……え………?毎日一緒だと疲れますよ……? ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年1月22日 21時) (レス) id: 6f13f8d266 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時：2015年10月9日 17時
