毒舌度50% ページ11
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数分前の出来事の所為で、私の鼓動は落ち着かない。
未だにバクバク言ってる心臓をパーカーの上から押さえつける。
「………何?ちょっと意識した?」
『して、ないからっ!!』
やっぱり一人で帰るっ!!と言うと、照れない照れないと茶化される。
『照れてない。もう嫌いだからカルマは帰れ』
「ホントは大好きな癖に?」
『………。』
「あれ?図星?」
『………………嫌いだよ』
私は早口にそう言い、カルマと反対方向へ目を逸らす。
すると見覚えのあるフェンスが目に入った。
「あ、着いたね」
カルマの言う通り、気付いたら私の家の真ん前だった。
『送ってくれてどーも』
私は素っ気なくお礼を言い、乱暴にフェンスを開ける。
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カルマに背を向けた瞬間、クイッとフードを引っ張られる。
私が振り返り、何?と聞くより早く、目の前にはサラサラしてる赤髪と、端正整った綺麗な顔で目の前が一杯になる。
その直後、唇に残るのは暖かさと柔らかい感触。
『………………ぇ』
ズルズルとその場に崩れ落ちる私とは対照的に、笑顔で手を振り、踵を返すカルマ。
「じゃーね、また明日」
カルマの言葉は全く耳に入らず、私はその場で呆然としていた。
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私のファーストキスは、大好きで大嫌いな彼氏に呆気無く取られました。
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葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» 楽しみにしてもらい光栄です。part3以降ですが、未だに訂正が終わってない為、公開する事が出来ません。一ヶ月程の時間が掛かりますが必ず公開致しますので、それまでお待ちください。こちらの勝手な都合で申し訳ございません。 (2016年12月25日 17時) (レス) id: 014c775145 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - あの、続編観覧のパスワード教えてくれませんか?_| ̄|○ (2016年12月25日 16時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、こっちも遅れた、ごめんね!!わざわざありがとう!!アッはい。直しておきます(`・ω・´)キリッ (2016年12月24日 18時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 訂正完了おめでとー!!杉野君の言葉「転入生」じゃなくて「転校生」じゃないかな?私が間違ってたらごめんなさい!! (2016年12月23日 21時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こいさん» ……え………?毎日一緒だと疲れますよ……? ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年1月22日 21時) (レス) id: 6f13f8d266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2015年10月9日 17時