毒舌度71% ページ32
・
………なんで、前原が学校にいられなくなるの?とは思うが、ここで常識は通じない。
E組だから。の一言で終わるんだ。
『チッ………』
私が忌々しそうに舌打ちをすると、理事長がコッチに向かってきた。
あっれ?今の聞こえちゃった感じですかい!?
「………やぁ、Aさん。中間考査は見事だったね」
『あ、アザッス。んで?何か御用でも…?』
私が逃げ腰でそう聞くと、営業スマイルで笑いかけられる。
「いえ。用事って程ではないのですが。良かったら家まで送ってあげようかと」
理事長のその言葉を聞き、私の目の色は変わる。
『マジで!?乗せてってくれんの!?』
外だと言うにも関わらず、私の口からはタメ語が出てしまう。
「ええ。方向も同じなので」
わーい!!ありがとーッと言おうとしたところで、後ろから口元を覆われる。
『んんッ!?』
「………すみませんが理事長先生、Aは俺と帰ります。お気遣いどうも」
と、勝手な事をほざくのはカルマだ。
ちょ、お前馬鹿なの!?折角楽して帰れそうなのに!?
理事長は目を細めたが、すぐに営業スマイルに戻り、そうですかと頷く。
やめて、おじさん。頷かないで。乗せてって。
「じゃあ、皆さん足元に気をつけて。さようなら」
私の様子を気に止める風でも無く、理事長は車に乗り込み、その場を去ってしまった。
『ぶゎかぁああぁぁぁ!!!』
そしてカルマの手を振り払い思いっきり叫ぶ私。
道行く人と本校舎の生徒の視線がとても痛かった。
519人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» 楽しみにしてもらい光栄です。part3以降ですが、未だに訂正が終わってない為、公開する事が出来ません。一ヶ月程の時間が掛かりますが必ず公開致しますので、それまでお待ちください。こちらの勝手な都合で申し訳ございません。 (2016年12月25日 17時) (レス) id: 014c775145 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - あの、続編観覧のパスワード教えてくれませんか?_| ̄|○ (2016年12月25日 16時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、こっちも遅れた、ごめんね!!わざわざありがとう!!アッはい。直しておきます(`・ω・´)キリッ (2016年12月24日 18時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 訂正完了おめでとー!!杉野君の言葉「転入生」じゃなくて「転校生」じゃないかな?私が間違ってたらごめんなさい!! (2016年12月23日 21時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こいさん» ……え………?毎日一緒だと疲れますよ……? ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年1月22日 21時) (レス) id: 6f13f8d266 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2015年10月9日 17時