毒舌度３１％ ページ33
皆の視線がいたたまれなくなり、私はそそくさと席を立ち、別なとこに行こうと視線を彷徨わせる。
視界の端に映ったのは………暇そうに椅子に座ってる赤髪。
私は迷わずそこに向かう。
『おっす、赤羽』
「ん?あぁ、Aか」
座るぞと言いながら、勝手に隣に座る。
すると、赤羽がジッとこちらを見てきた。
何?と返すと、別に?と返って来る謎のやりとり。
「相変わらずブスだと思っただけ」
『ちょっと飛び降りろよ』
「嫌だよ。先にやってきたら?馬鹿治るんじゃない?」
『馬鹿は死ななきゃ治らないんだよ?』
「馬鹿って認めたね」
『あッ………』
気分が一瞬で地の底まで落ちた。
『赤羽だって馬鹿の癖にー』
「A程じゃ無いけどね」
『特大ブーメラン』
「丁寧に返すよ」
特に話す事もなかった筈なのに、気付いたら私と赤羽は笑って話をしている。
何で何時もこうなるのかなぁ。
………まぁ、嫌いじゃないけど。
なんて言葉にするのは照れそうだったので、私は言わないけど。
赤羽を見上げると、偶然目が合う。
「………顔、赤くない?」
『へ?あ………疲れただけ』
「そう?まぁ色々あったもんね」
『ん』
頷きかけて、ふと今日の事を思い出す。
『赤羽』
「んー?」
『………………今日、助けに来てくれてありがと』
まだ、お礼言ってなかったじゃん。と付け加えると、あぁ…。と曖昧に頷かれる。
「それくらい当たり前じゃん?」
『んー…でも、嬉しかったし』
「え?」
『………まぁ来てくれるとは思ってたけど、来てくれた時安心しました。ありがと』
後半に連れて、自分が何を言いたいのか分からなくなり、早口で誤魔化す。
でも、私の早口なんて、きっと赤羽は聞き取れる。
ほら、今もニヤニヤと私を顔を覗き込んで来る。
「嬉しかったんなら餞別欲しいなぁ」
『えー…手間かからないんなら良いよ?』
「あ、マジで?」
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葵(プロフ) - オセロさん» ひえっ、コメント気付くの遅れて申し訳ないです！！ 初コメありがとうございますー！！ は、発狂させてしまった……！笑 きっと先が長い作品ですが、のんびりと読んで頂ければ幸いです！ (2019年8月4日 2時) (
レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
オセロ - 初コメです！ 今回の作品、ずっと発狂しながら読んでました！ 続編や、今後の二人の関係を描いた物語を、楽しみにして待っています！ m(._.)m (2019年7月23日 23時) (レス) id: 3d9b2eea0d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» ありがとうございます!!テンポよく進められる会話は書きやすいので（私情） ほらカルマ君!!ご指名だよ(( (2016年12月25日 4時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - ふたりの会話が微笑ましいです(*´ω`*)カルマくん。私と結婚（（ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたすら(プロフ) - すみません……ありがとうございます！更新頑張ってください！！応援しています!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: 152c51bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1131939128247848960?s=19...
作成日時：2015年9月26日 23時
