毒舌度３７％ ページ39
・
『ぁ………』
「………ごめん、見てた……」
俺が素直にそう言うと、フッと目線を逸らすA。
『………別に、良いよ』
「そっか。………何時もより綺麗だったよ?」
『あっそ』
Aは素っ気なく返事をし、近くのベンチに腰掛ける。
「隣良い?」
『勝手にどーぞ』
俺も隣に座るが、何故かお互い会話が出てこない。
「………珍しいね。確か、あの劇ってAが主人公出来なかったやつでしょ?」
『よく覚えてるね…』
まぁ、欠かさずAの公演は見てたからね。
本人曰く、主人公の気持ちが分からないから、感情の入れ方がわからないって。
オーディション落ちたもの、それが原因って。
でも、今のを見ていて、俺はとてもそうに見えなかった。
普通に、恋する女の子に見えたよ。
絶対何時もの馬鹿丸出しのAじゃない。
「………A、何か掴んだんだ?」
『え………』
「この旅行で、好きな人でもできたの?」
図星だったのか、Aは急に焦り始める。
『ち、ちがっ………!!違くないけど………』
………違くないけど。
これは、もう肯定と一緒だろう。
………………そっか。やっぱり、出来たんだ。
『………えっと、今のは………今だからできそうって思って………その………』
未だに言い訳を続けてるけど………もう良いよ。
「うん?」
それでも話は聞いてあげたくて、俺はAの顔を覗き込む。
『っ………ぅん。きっと、好きな人、出きた。でも………』
「………?」
急に言葉を濁すAを見て、俺は不安になってくる。
………今は、彼女の近くにいたい。
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葵(プロフ) - オセロさん» ひえっ、コメント気付くの遅れて申し訳ないです！！ 初コメありがとうございますー！！ は、発狂させてしまった……！笑 きっと先が長い作品ですが、のんびりと読んで頂ければ幸いです！ (2019年8月4日 2時) (
レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
オセロ - 初コメです！ 今回の作品、ずっと発狂しながら読んでました！ 続編や、今後の二人の関係を描いた物語を、楽しみにして待っています！ m(._.)m (2019年7月23日 23時) (レス) id: 3d9b2eea0d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» ありがとうございます!!テンポよく進められる会話は書きやすいので（私情） ほらカルマ君!!ご指名だよ(( (2016年12月25日 4時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - ふたりの会話が微笑ましいです(*´ω`*)カルマくん。私と結婚（（ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたすら(プロフ) - すみません……ありがとうございます！更新頑張ってください！！応援しています!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: 152c51bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1131939128247848960?s=19...
作成日時：2015年9月26日 23時
