毒舌度26% ページ28
私の思考や視線に気付かず、そいつは自慢げに語り始めた。
私は相槌なんぞ打たずに、ジッと睨むだけ。
「_____台無しの伝道師って呼んでくれ」
『………っはん、下らない』
「………何?」
『そんな下らない事自慢して何になるわけ?
人に罪着せて?人を傷付けて?そういう悪い事してきたから、俺達不良の見本みたいで格好良いってか?
言っとくけど、そう言うの全然格好良くないから。
成績オール1だったぜ、って自慢げに言ってる餓鬼並………いや、そいつらはまだ笑えるか。つまりそれ以下って事だよね。笑えない事は自慢げに語っても黒歴史になるだけだよ。
あ、こっからアドバイスね。その学ランの着方はダサいよ。今時感皆無だね。せめて中にパーカー着ろよ。同じ不良でも私は赤羽の方が好きだ!!』
言い切った私を忌々しそうに見下ろす不良と、微妙な顔をするカエデちゃん達。
『………何か問題でも?』
「うぜぇんだよ………!!」
そう言うや否、私をボロいソファーに向かって投げる。
そのまま流れる様に不良は馬乗りになる。
『………口論に負けたら力?それ馬鹿の象徴だよ』
「何エリート気取りで見下してんだ……!!お前もすぐに同じレベルまで落としてやんよ!!」
『っ………お前ら見たいな底辺まで落ちるかよッ…!!』
まぁ私も一応椚ヶ丘の落ちこぼれだけど、それは言わないで置こう。
「…ンットにムカつくなぁッ!!」
『でしょうねー。知らない人となると尚更』
「………言ったろ。お前らも落としてやるって。お前みたいな女だって落とせるんだよ………!!」
『負け惜しみにしか聞こえない』
私が真顔で敢えての本心を言うと、不良は腹ただしそうに舌打ちをし、いきなり私のパーカーを肩まで下げた。
『は………?』
イマイチ、コイツが何をしようとしてるのか分からない私は、眉を潜める。
すると、不良は一瞬目を見開いたが、分からないなら教えてやる。と言われた。
『教えて貰う事なんて…』
「あるさ。………落ちる方法とか、な」
方法を聞くより早く、ネクタイを外され、ブラウスのボタンを上から順に外されそうになった。
そこまでやられて、私はやっと気付いた。
もしかしなくても、煽った。貞操が危ない。と言う事に。
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葵(プロフ) - オセロさん» ひえっ、コメント気付くの遅れて申し訳ないです!! 初コメありがとうございますー!! は、発狂させてしまった……!笑 きっと先が長い作品ですが、のんびりと読んで頂ければ幸いです! (2019年8月4日 2時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
オセロ - 初コメです! 今回の作品、ずっと発狂しながら読んでました! 続編や、今後の二人の関係を描いた物語を、楽しみにして待っています! m(._.)m (2019年7月23日 23時) (レス) id: 3d9b2eea0d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» ありがとうございます!!テンポよく進められる会話は書きやすいので(私情) ほらカルマ君!!ご指名だよ(( (2016年12月25日 4時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - ふたりの会話が微笑ましいです(*´ω`*)カルマくん。私と結婚(( (2016年12月24日 23時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたすら(プロフ) - すみません……ありがとうございます!更新頑張ってください!!応援しています!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: 152c51bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/1131939128247848960?s=19...
作成日時:2015年9月26日 23時