清水潔子にぶたれない

自信 ページ37

田中「ドーモ、ゴフサタしてますっ」


田中に上げるのが最適だ。


ブロックは皆日向くんを意識している。
あえて日向くんにトスを上げるって選択肢もあるが、ここは囮を使って点を取る。

それが1番だ。



それにしても、影山くんは本当頭のキレるセッターだ。




『ボッ』





ブロックがガラ空きの状態で田中がスパイクを打ち、一点決まった！と思ったが、




田中「ぬぁぬ！？」



その先には、烏野の守護神といわれるノヤが居た。



田中の言う通りぬぁぬ！？、て感じだし正直鳥肌がブワッ、と立った。



まじか。ここでノヤのナイスレシーブが来るとは。

絶対に一本取れたと思ったのに、流石ノヤだよ。
この場面でこんなに素晴らしくて綺麗なレシーブできるとか、本当上手くなった。



東峰「スガ！！」



ノヤの上げたボールは綺麗にセッターの居る所に返った。



今の状況を見る限り、この間までナヨナヨしてた東峰も完全に吹っ切れたみたいで、頼もしくトスを呼んだ。



菅原「旭！」



菅原もいい顔してるし、とても楽しそうだ。




『ドガガンッ』



過去を逃げないで乗り越えられたお前らは本当強いと思う。


精神も強くなったと思うし、技術的なものも強くなったと思う。


前まで自信なさげだったプレーが、今は堂々としていてとてもカッコいい。



『ピッ…
ピピーッ』




ブロックを吹っ飛ばすぐらいの重くてパワーのあるスパイクが決まった。



町内会(25):烏野高校(18)

セットカウント2ー0

勝者:烏野町内会チーム



烏野高校の1.2年のレシーブ力はまだまだ足りないけど、どっちが勝ってもおかしくない試合だった。


とんでもない速攻を見ることができたし、東峰とノヤと菅原がまた楽しそうにプレーしてるとこも見ることできた。


練習試合だけど、凄く良い試合だったと思った。

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