清水潔子にぶたれない (ページ20)

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アレページ20

「ふぅ、いいお湯だった」

ザバッと湯船から出て脱衣所へ向かう。

「…バレーなんて大っ嫌いだと思ってたのに。」

バスタオルで顔を拭き上を向いて目を閉じれば、さっきまで考えていたことが浮かび出てくる。

「心からまたやりたいって思っちゃうなんて。」

目を開けて体を拭いてから下着を着る。

バスタオルより小さいタオルで髪を拭きながら自分の部屋へ向かう。

部屋についてデジタル時計を見れば、AM7:05と表されていた。

昨日影山くんにバレーをやっていた頃のことについて聞かれて、逃げるように家へ帰ってきた。

家についてからなんとも言えなくてモヤモヤする気持ちに襲われ、気分転換を込めてお風呂に入った。
それからご飯を食べてテレビを見ていた。

でもなんとも言えなくてモヤモヤする気持ちは晴れなかった。
ベッドに入って眠落ちするまでYouT○beを見ると言う計画を立てたが、気づいたらカーテンの隙間から日差しが見えた。
デジタル時計を見れば朝の6:30を表していた。

結局一睡もすることができず、眠くもなく、さっぱりともしなかったので気持ちを入れ替えるためにもう一度お風呂に入ることにした。

で、今に至るってわけ。

まあ気持ちの入れ替えにはなったけど、夜も朝もお風呂に入る意味ってあるんだろう、とは思った。

でも常に何かをしていないと、バレーのことを思い出しちゃいそうだったから…

それからはいつも通り染めて傷んでしまった髪をよくタオルドライしてからダメージヘア用のヘアオイルを塗りたくった。もちろん前髪にもね。
ioneの風が入る愛用のドライヤーで髪がサラサラになるまで乾かした。
前髪をストレートアイロンで真っ直ぐにするのは絶対ね。

仕上げJI○LSTUAR○のヘアスプレーを吹きかけて髪の毛は終わり！

そのあとはスクールメイクをいつも通りして終わり！

時刻を見ると7:55を表していた。

学校に必要なものを鞄に入れてリビングへ行くと、テーブルの上にアレ(・・)が畳まれて置かれているのに気づいた。

凄いタイミングいいじゃん。
昨日トイレに起きた時、お母さんと顔を合わせただけで、バレー部のマネージャーをもう一回やるなんて言ってないのに。
やっぱり親子ってのは言わなくても、顔を合わせただけでわかっちゃうんだ。
流石血が繋がってるだけあるね。

正直持ってくつもりはなかったけど、お母さんがわざわざ畳んでテーブルに置いておいてくれたから鞄に入れた。

烏野高校排球部と書かれたジャージを