清水潔子にぶたれない (ページ14)

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なんで　～影山～ページ14

なんでだ。

なんでだ！！

なんで神無Aはバレーについてのことを何も答えてくれないだ。

俺が神無Aを探してるって言ったら凄く動揺してるのが見るからにわかった。

でも菅原さんは、神無さんがバレーをやっていたことを知らなかったみたいだった。

なぜだ？菅原さんの話を聞いてる限りだと神無さんは烏野高校男子バレー部のマネージャーだったみたいだ。
なのになんで神無さんがバレーをしていたことを知らない？
そう言うのは言ってるもんじゃねえのか？

くっそ、意味がわかんねえ。

「じゃ。私はこれで。」

俺が1人で悩んでいると神無さんは、鞄を持ち直して俺たちの間を通り抜けた。

影山「っ！ちょ、神無さんっ！！」

急いで呼び止めるけど間に合わなくて、神無さんはこっちを振り返ることなく歩いて行ってしまった。

聞きたいこと全く聞けなかった。
神無さんに会ったら質問したいことがたくさんあったって言うのに。

くそっっっ！！！

しばらく俺ら3人の間に沈黙が走っていると菅原さんが口を開いた。

菅原「！ていうかお前ら急がないと部活始まるぞ！」

はっ、と何かを思い出したように腕時計で時間を確認して言った。
その後に俺もすぐ行く、と慌てて付け足して教室に戻って行った。

やっべ、神無さんのことと、東峰さんのことに気を取られちまってた。

俺と日向は走りながら部室へと向かった。

日向「う～ん…」

走ってる最中に日向は、さっきのことが何か納得いかないみたいだった。

影山「何だよ」
日向「…それで嫌いになっちまうモンなのかなあ～」

走りながら聞けば、日向は良くわかんねえ、とでもいうように唸りながら答えた。

影山「…その試合で…何か…もっと色々あったんだろ」

今までの西谷さんの行動や菅原さんの話す内容、それに東峰さんの言ってることで今予想できることを日向に言った。

影山「…それに
まだ嫌いになったとは決まってない」

神無さんも言ってたように東峰さんがバレーを嫌いになったとは限らない。

日向「！！おおっ！！」

隣で叫ぶ日向に少しびっくりしたが今はそれどころじゃなかった。

今は神無Aのことについてが頭の中を回ってる。
もちろん東峰さんのことも気になる。

でも、でも俺は、今までずっと憧れてた神無Aがなぜバレーをやめてしまったのか、そのことの方が気になる。

そしてなんで同じバレー部の人達に、自分がバレーをやっていたことを話してなかったのか。