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「A?」

下駄箱について靴を履き替えていると透き通るような綺麗な声が私を呼んだ。


顔を上に向けることができなくて、私は下を向いたままだった。


潔子「昨日、何かあった?」
大丈夫?とでも言うかのように優しく声をかけてくれる。


何も言えないままでいると潔子も靴を履き替えながら

潔子「一昨日、凄かったよね。私、何にもできなかった。」

あはは、と悲しそうに笑う潔子になぜか腹が立った。


「何もできなかったのは、私…私なの!!あの時、何か言葉をかけて応援してたら勝てていたかもしれなかった!なのに、なのに私は何も言うことができなかった!!!」

しゃがんでいた私は潔子の方を向いて立ち上がった。

「それに!ノヤと東峰が喧嘩してた時も何もできなかった。頭の中では分かってるのに、止めることすらできなかった!!」

ギリッと歯を食いしばって泣かないように潔子から視線を外した。

潔子「そんなことない!私がベンチにいたとしても、Aと一緒だったと思う!!それに、止められなかったのは無理ないよ!私だって絶対に何にもできないで突っ立ってるだけだったよ!」

そんなことない!って涙を溜めて言ってくれる潔子。

本当に潔子は優しすぎる。
いつも私のことを助けてくれた潔子。


「一緒に頑張ってきたバレー、1番を目指して共に頑張ってきた仲間、毎日笑いながら潔子とマネ業をした日々。ほんっとうに楽しかった。」

涙が溢れて止まらなくて、声なんて出せる状況じゃなかったけど、喉を振り絞って必死に声を出す。


ごめん潔子
逃げることはしないって2人で約束したけど、守れそうにない


「私、マネやめる」

涙で視界がよく分からない。
でも、もう皆に合わせる顔がないの。
これが逃げだって分かっていても、
私にはできない、。

_____バチンッ
突然の衝撃が左頬に走り顔は斜め下を向いた。


「え、」
何が起きてるの、私、潔子にぶたれた、?


ゆっくり目線を上げると、涙を流している潔子がいた。

潔子「馬鹿、Aの馬鹿っ!!」


潔子は第二体育館に向かって走っていった。


これが2年で潔子と話した最後の日だった。

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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時

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