朝 〜清水〜 ページ30
Aにマネージャーに戻ってくることを断られてから、どうやって家に帰ったかよく覚えていない。
母「潔子〜!ご飯できてるわよ〜」
下の階から私を呼ぶお母さんの声が聞こえる。
潔子「わかった!今行く〜!」
制服を着て、姿見で変じゃないか確認して階段を降りてリビングへ向かう。
母「おはよ潔子。今日は来るの遅かったじゃないの。」
朝食を乗せたお皿を私の座った席に持ってきてくれるお母さんにありがとう、と言って手を合わせる。
潔子「ちょっと準備に時間がかかっちゃってね」
いただきます、と言ってからお箸を手に持ってご飯を食べる。
母「確かに、髪がいつもよりサラサラね笑」
私の髪の毛を触り微笑むお母さん。
潔子「もう、食べてるんだからやめてよね笑」
母「ごめんね、つい触りたくなっちゃって笑」
こんな他愛もない話を毎朝している。
準備に時間がかかったってのは半分嘘で半分本当。
実は昨日のことが気になってよく眠れなくて寝坊をしてしまった。そして、何をするにもやっぱり昨日のことが気になって全ての行動が遅くなってしまった。
だからリビングへ行くのが遅れてしまった。
潔子「今日もご飯美味しい。いつもありがとねお母さん」
私の向かい側の席に座って、一緒に朝食を食べているお母さんに改めてお礼を言うと、いやぁね、照れるじゃないの、と頰を少し赤く染めて笑った。
ごちそうさまでした、と手を合わせて言って食器を台所に下げた。
母「お粗末様でした。もう学校行くの?」
穏やかな声で私に聞いてくる母に対して、朝練あるからね、と笑って返す。
潔子「行ってきます」
母「いってらっしゃい。気をつけてね」
玄関の鍵を開けてドアの部を握り、優しく笑うお母さんに手を振って家を出た。
潔子「良い天気。今日は昨日より暑くなりそう。」
澄んだ空を見上げていつもより早足で学校に向かった。
第二体育館に着くとすでにメンバーは集まっていて、挨拶を返してから中に入った。
澤村「おはよう清水」
潔子「おはよ澤村。ネットもう立ってる、いつもありがとう。」
私が行く頃にはもうすでにネットが立っていて、やることがドリンク作りとタオルなどを運ぶだけになっているのだ。
澤村「日向と影山がいつも立ててるみたいなんだ。
あいつらいつも来るの早いじゃん?笑」
体育館の中で騒いでいる日向と影山を見て、お父さんの様に澤村は笑った。
潔子「感謝してる」
私も日向と影山を見て微笑ましく笑った。
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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時