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澤村「もう春の県民大会か
やるからには全力で勝ちに行くぞっ!!」

先輩が引退し、人数が減った中の大会だった。

部員「おおっす!!」

私も皆も全力で勝ちに行く雰囲気だった。

でもなぜだろうか、私と皆の間に1枚の壁を感じた。

潔子「じゃあ私ベンチ行ってくるね」

私と潔子はベンチに入る順番を決めていて、最初の試合は潔子が入ることになっていた。

「いってらっしゃい!頑張ってね!」

この時の気持ちは本当の気持ちで、軽くハイタッチをして見送った。

一試合目は烏野の勝利となった。

そして何試合かしていくうちに、”伊達の鉄壁”と呼ばれる”伊達工業”と当たった。

その時のベンチは私だった。

潔子「背が高い人が沢山いるね」
「うわっめっちゃ背高いじゃん」

背が高いっていうかデカい感じの人が多くて正直ビビったことを覚えている。

潔子「こんな大きい人たちと戦うなんて、」

潔子は心配そうに伊達工を見る。

「大丈夫!私たちだって負けてない!」

潔子に心配させないように完璧な笑顔を貼り付けて肩を叩いた。

本当は私も不安、勝てるのかなって、言いたかった。
でも、支える側が2人してそんなんじゃ、選手側にも緊張が伝わっちゃう気がして偽りの言葉をかけた。

潔子「ありがとう。そろそろ応援席行ってくる。A、頑張って応援しようね!」

さっきまでの心配が消えた潔子を見て今度は私が緊張した。

「わかった。潔子、頑張ろ!」

自分の不安を消し去るために貼り付けた笑顔を向け、私はベンチ、潔子は応援席に向かった。


審判「それでは、始めます。」

審判の声と共に挨拶がコート中に響き渡り試合が始まった。

伊達工の”伊達の鉄壁”というのは本当で、スパイカーが跳ぶ度にたくさんの壁がついてくる。

「ナイスキー!」

最初の方はしっかりと応援はできていたはず。
点が決まれば全力で掛け声もした。

でも、大きい壁から逃れること、打ち切ることが出来ず、1セット目は伊達工に獲られた。

信頼→←私



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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時

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