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ガバッと起き上がるとカーテンの隙間から陽が差し込んでいた。

充電器に挿してある携帯の画面をつけて時刻を確認する。
驚くとに16:32と示していた。

もう学校は終わってしまっている時間で、オーバーすぎる寝坊をしてしまった。

昨日のこともあって学校に行く気がなかったから寝過ぎたってのもあると思うけど、私にとっては悪夢を見てしまったためプラマイゼロだ。
それに2日間学校を休んだことになった。テストもあるため2日のサボりは非常にまずい。

喉がカラカラだったので、ベッドから起き上がり水分を取るためにリビングへ歩いた。

コップにお茶を注ぎながら昨日の出来事を考える。

あれからどうやって家に帰ったのか全く覚えていない。
少しぐらい覚えてんだろって思うかもしれないけど、自分でも驚くぐらい覚えてない。記憶喪失になったのかのように思い出せない。

潔子と話した日は中々眠ることができなくて、遅くまで起きていた。結局寝れたのは朝方だった。


「なんで今頃あの時の夢なんか見ちゃうんだろ、タイミング悪っ」

あー、と言いながら髪の毛を手でぐしゃぐしゃに崩す。

あの夢はやけにリアリティがあり背筋がゾクゾクする。不良になりたての時は自分に余裕がなくて沢山のものを捨てて来た。友達も捨てたし家族も捨てた。自分が強くなるには犠牲は必ずあるんだって今も強く思う。

あれからノヤとは全く話さなくなって私は着々と望んでいた強さを手に入れることができた。悪魔って呼ばれるほど強くなれたのは正直言って嬉しい。
だけど、そこまで沢山のものを犠牲にしてまで、強さは必要だったのか。

ノヤとは話さないまま中学を卒業して烏野高校に入学した。理由は至って簡単で、家から近いから。

高校に入学してからは自分に怖いものなんて何一つなくて、余裕どころか人生をなめていた。そこで潔子にマネージャーを誘われて、いつのまにかマネージャーになっていた。

今まで通りに話したり行動したりすると先輩や同級生、そして先生にとても怒られた。最初は怒られてる意味が全くわからなかった。
だけど部活に入ったおかげで、人間関係について学ぶことも沢山あったし、敬語などの言葉遣いについても学べた。そして自分の短気気味な性格も少し改善され、本当に大切なものは何なのか少し分かったような気がした。

臆病→←辛



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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時

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