二口×ひみつ ページ44
二口Side
…無防備すぎだろこいつ…
Aはベッドに横になっていて俺の手をきゅっ、と掴んでいる。
時々目をギュッと瞑っているところをみると、どこかが痛いのだろう。
可愛い。
…それはもう、襲ってしまいそうなくらいに。
「堅治ー？どしたの」
「…なんでもねえ。んで？なんで『辛い』のか教えてくれるワケ？」
そういうと、Aは顔を他所へ向けた。表情が見えなくなって、俺は焦ったんだと思う。
「そんなに、俺に言うのが嫌なんだ」
「ちが、っ…！」
違くないだろ、そんな態度で。
「なぁ、こっち向けよ」
それでも向かなかったので、強引にこちらを向かせた。
「…A？」
Aは、泣きそうになっていた。
当然、俺は慌てふためく。
「えっ…ちょ、ごめん」
手を引かれた。
Aの顔を見るために傾けていた体が、毛布の中に引きずり込まれる。
「A…っ？」
抱きしめられている。
「せ、いり…」
ポツリと聞こえた声は普通なら聞き漏らしていただろうが、確かに聞き取れたのは聞き返すことは出来ない言葉だと悟った結果だった。
「お腹痛くて、辛くて…っ」
辛そうに話すAの頭を撫でる。
「…ごめんな、俺が悪かった」
帰ってきたのは怯えた声だった。
「堅治、怒ってない…？」
「怒ってる訳ないだろ」
Aが胸に顔を寄せてきて、体が密着する。
「よ、かったぁ…」
安心したように呟くA。
あ、でも、
「今度はちゃんと言わないと、怒るからな？
…心配させんなよ」
「うん…」
しばらくその体勢でいた。
辛そうにしていたので、お腹をさすったら、嬉しい、と笑うAが可愛かった。
しばらくしたらAが我に返って体を離そうとしたので、
「…だーめ」
引き寄せて、閉じ込めた。
「…暑いから離して？」
「ちゃんと目ぇみて、俺のこと好きって言ってくれたら良いよ？」
果たして。
「…っ、」
Aの綺麗な目がこちらを向く。
＿＿ゾクゾクした。
「堅治、好き」
「…あー、クソ」
なんでこんなに可愛いんだ。
言葉の意味が分からなかったらしく、首を傾げるA。…すぐ、分からせてやる。
俺もちゃんと、目を見て言おう。
「俺も、Aのこと…好きだ」
今日だけ。今日だけは自分の素直な気持ちを口に出そう。
*＊*＊*＊*＊*＊*
二口「まだお腹痛いのかよ。…なに、こういう時だけ優しいって？…俺は、お前にはいつも優しくしてるつもりなんだけど」
ラッキーアイテム
毛布
ラッキーカラー
あずきいろ
カミングアウトしてみたら…？
菅原「辛くなったらすぐ俺に言えよな」
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水無月 蒼(プロフ) - Coronさん» すみません、現在リクエストは受け付けておりません…また機会があればお願いします。お褒めの言葉、ありがとうございました！ (2017年3月9日 12時) (
レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
Coron - 木兎さんとかリクです！影山とか可愛かった！！よろしくお願いします！ (2017年2月27日 7時) (レス) id: a8ee573049 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 蒼(プロフ) - パニーニさん» 二口さん可愛いですよね(*'ω'*) (2016年8月5日 18時) (レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
パニーニ - にろちゃんhs hs (2016年8月4日 12時) (レス) id: 02659eb864 (このIDを非表示/違反報告)
果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 水無月 蒼さん» ありがとうございます！！では行かせてもらいますね☆`.｡☆`.｡☆`.｡☆ ≡ ( `･ω･) (2015年12月30日 0時) (レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 蒼 | 作成日時：2015年8月26日 22時
