【HQ!!】女の子の日にカレと会ったら、惚れ直しました。

菅原×おかいもの ページ41

「ごめん、遅くなって…！」


今日は、彼氏である菅原 孝支とデートの日。
…なんですが。アレの日でトイレに篭っていたら、遅刻しました…！


「いいよ、時間ピッタリだしさ」


にこにこ笑って許してくれる孝支が天使に見える。でも今度から5分前には来なくちゃ…！


「じゃあ、いこっか。人多いから、ほら」


手が差し出される。少し躊躇ってそっと手をとったら、指を絡められて赤面する。


「はぐれたら困るから。…な？」


と言い含められると、もうなにも言えない。
…ズルいと思う。


「A、手ぇ冷たい」


そう言いながらもう一方の手が伸びるのは、私のほっぺた。
ぴとっ、と手が当たって、冷たい頰が暖かい。
…じゃなかった。


「な、なにするの、こんな街中で！」
「んー？Aが冷えてるんじゃないかと思ったから確かめただけだべ。やっぱ冷えてんな」


冷えてるのか。それは良くないな…


「上着とか、持ってきてる？」
「ううん、持ってきてない。自分的には、これが適温なんだけど…」
「じゃあ、気付かないうちに冷えてたんだな」


孝支はうーん、と考え込んでいる。


「俺は上着持ってないからな…」


いきなり、そうだ！と声を上げた孝支に驚くが、それはすぐに別の種類の驚きに変わった。


「じゃ、上着買いに行こう！」


*＊*＊*＊*＊*＊*


幾つかのお店を巡って、結局孝支が選んだ上着を買って貰い(自分で買おうとしたが俺のワガママだから、と押し切られた)、羽織って外に出た。


「お茶でも飲む？…あ、だめだ今日は家族で外食だから早く帰らなきゃいけないんだった。ごめん！」
「あ、そうなんだ」


内心の落胆を押し殺す。夜だって、その気になれば電話したりしてもいいんだから、と。

「…あとどのくらい大丈夫？」
「20分くらいなら。暫くそこのベンチで休憩しない？」

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ラッキーアイテム

毛布

ラッキーカラー

あずきいろ

カミングアウトしてみたら…？

菅原「辛くなったらすぐ俺に言えよな」

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