【HQ!!】女の子の日にカレと会ったら、惚れ直しました。

花巻×側に ページ22

流石に、保健室の前では降ろしてもらえた。

貴大を伴って入ると、


「どうしたの？」


と養護教諭に問われる。

「ちょっとお腹が痛くて」
「なるほどね。あ、そこのお友達…かしら？パソコンで入室手続きしといてくれる？」
「あ、はい」

入室手続きとは、パソコンにクラスや名前などの情報を入力する作業である。でもこれは多分…



案の定、女性教師は声を潜めて言った。


「生理、かしら？」
「…はい」


助かります先生…！


「じゃあ、しばらく寝ていなさい。帰りは誰かに送ってもらうこと」
「あ、今一緒にいる男子、バレー部なんで、最終下校までいるんですが、彼と帰ります」
「なら安心ね。最終下校まで寝ているといいわ」
「ありがとうございます」


ベッドに体を横たえる。と、カーテンが閉じられた空間に、貴大が入ってきた。


「ちょっとの間俺がついてる」
「…貴大の練習時間削られるじゃん、嫌でしょ？」


さっきの言葉を思い出して、とっさにそう言った。

…ほんとは、ついていてほしい…なんて。
でも、練習は大事だし、私がワガママを言うわけにはいかない。


「じゃあAは俺が帰っても寂しくないんだ？」
「…ゔっ…」


私の彼氏様は、相変わらず図星をつくのが上手い。


「…なぁ、」


いきなり近付いてきて、ぎゅっ…と、抱きしめられた。


「調子悪い時くらい、甘えろよな。不安になるんだよ、無理させてねぇかって」


しがみつくようにしている彼の頭を撫でると、少し力が和らいだ。


「無理なんてしてないよ。今隣にいてくれるだけで嬉しいから」
「そう？…ありがと」


ニッと笑う彼が、やっぱり一番好きです。


*＊*＊*＊*＊*＊*

花巻「A、一緒に帰ろうぜ。甘いもん欲しいっていうなら、シュークリーム奢ってやんよ。あと、これから調子悪い時はちゃんと俺に言ってくれよな？」

国見×無気力→←花巻×側に

ラッキーアイテム

毛布

ラッキーカラー

あずきいろ

カミングアウトしてみたら…？

菅原「辛くなったらすぐ俺に言えよな」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す