黒尾×温泉旅行 ページ18
…とりあえず、着いた…！
電車の乗り換えやなんやで、すごく疲れた。乗り換え時間が短い電車だと走れないので一本見送るハメになって、時間もかかった。
「おー、なんか凄いな」
湯煙が至る所に立ち昇っていて、温泉街！っていう感じ。
「というかはやく宿行きてぇわ」
うん、まだ心の準備が出来ていない。とりあえず、話を逸らそう。
「あ！見てクロ！」
「温泉まんじゅうだってー！」
「おー、美味そう」
…若干わざとらしかったかもしれないけど、気付いて乗ってくれた気がする。
強引な話題転換に利用された可哀想な温泉まんじゅうは、でも、とても美味しかった。
街を歩いたり、足湯であったまったり。並んで何かをしているだけで、こんなに楽しいんだな、って。思わず、笑顔が溢れた。
と、今度はクロがスマホを取り出した。私に負けず劣らずのスピードで取り出し、超速で打ちだす。
《お前今の笑顔ちょー可愛かった》
〈面と向かって言えねーのかよw〉
新幹線を降りる前と全く同じ言葉を返すと、
《言う→キス の流れになるかもだけどおk？》
〈おk？とか聞く前にいきなりキスするぱてぃーんだよねそうだよね〉
《うん》
…と返ってきたのでとりあえず腹パンしていいですか良いですよねよしやろう
＿＿即決だった。
「ゲホ…っ、お前…、殺す気か！」
「こんな街中でキスする奴がいるか！」
*＊*＊*＊*＊*＊*
ちょっと疲れたなーなんて呟きをクロが拾ってくれて、宿に行くことになった。
結局なんだかんだでもう夕方になっていて、宿に着いたのは6時。で、美味しい夕飯を堪能したところまでは何一つ問題なかった。
問題は今、既に布団の敷いてある部屋に案内されて、仲居さんが去った後の出来事だ。
…ドウシテコウナッタ
「く、クロさーん」
「んー？」
「なんでいきなり壁際に追い詰められてるのかな、私は」
「え、だって人に見られてないところだったら何してもいいんだろ？」
…いや。そんなこと言ってな…言ったな。
実質言ってしまったな。
「てことで、っと」
いや、壁ドンじゃねーよ！？
「…でもクロかっこいい」
「ハァ！？今の流れでどうしてそうなる！？」
「事実だし」
「…じゃあキスしても問題ないよな？」
壁ドンされてるけど気にしない。召喚したるは昨今コミュニケーションツールとしても有能なスマホだ。
〈良いよ〉
「え？」
〈キスしても良いよ。というか、して欲しい〉
ラッキーアイテム
毛布
ラッキーカラー
あずきいろ
カミングアウトしてみたら…？
菅原「辛くなったらすぐ俺に言えよな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月 蒼(プロフ) - Coronさん» すみません、現在リクエストは受け付けておりません…また機会があればお願いします。お褒めの言葉、ありがとうございました！ (2017年3月9日 12時) (
レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
Coron - 木兎さんとかリクです！影山とか可愛かった！！よろしくお願いします！ (2017年2月27日 7時) (レス) id: a8ee573049 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 蒼(プロフ) - パニーニさん» 二口さん可愛いですよね(*'ω'*) (2016年8月5日 18時) (レス) id: 8f17acf100 (このIDを非表示/違反報告)
パニーニ - にろちゃんhs hs (2016年8月4日 12時) (レス) id: 02659eb864 (このIDを非表示/違反報告)
果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 水無月 蒼さん» ありがとうございます！！では行かせてもらいますね☆`.｡☆`.｡☆`.｡☆ ≡ ( `･ω･) (2015年12月30日 0時) (レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水無月 蒼 | 作成日時：2015年8月26日 22時
