私の大切な赤

三年前のバレンタイン ページ37

今日は多々良の誕生日兼、バレンタインなんだよね

と、言うわけで多々良の誕生日プレゼントを選びに来ています

尊を連れてｗ

尊、めんどくさそー

当り前だわｗ

めんどくさがりだしね

貴「ねえ、尊」
　「多々良には何が似合うかなあ？」
　「こういうシルバー系のも似合うと思うんだけど」
　「でも、こっちもいいよねぇ」
尊「何でも似合うんじゃないか」
貴「もう！尊ったらかわいい幼馴染の悩みぐらい付き合ってよ！」
尊「自分で可愛いっていうのか」
貴「えへへ」
　「で、どれがいいと思う？」
尊「だから、どれでもいいんじゃないか」
　「あいつならお前からのプレゼント、何でも喜ぶだろ」
貴「でもー」
　「チェ、こんなことなら出雲連れてくるべきだったか」


しまったな

尊「俺に失礼だろ」
貴「何の話？」
　「きっこえないなあ」


ボコ！

貴「いたっ！！」
　「ひどい！ひどい！女の子を、しかもこの私を殴るなんて！」
尊「誰だって殴るだろ」
　「草薙もきっと殴ってるぞ」
貴「あー、もうミコト無視しよ」
尊「ひでーな」


尊の事は完全無視

貴「やっぱこっちかな？」

これも似合いそうだな

貴「うん、こっちにしよ」
尊「本気で俺を無視ったな」
貴「さて、帰ったらバレンタインのチョコ用意しようかな」
尊「俺はブランデー入りのチョコがいい」

尊と二人で歩いて帰る

近いところで買い物してるのでもうバーが見えてくる

ガラン

貴「誰も尊にあげるとは言ってない」
尊「くれないのか」
貴「えー、お返しは三倍？」
尊「そんなわけあるか」
貴「じゃああげない」
尊「仕方ねえな」
貴「じゃああげる」
草「おかえり、お前らほんまに仲がいいよなあ」


ちょ！出雲、そういうこと言わないでよ

私は多々良の彼女なんだけど！

貴「そんなんじゃないっ！」
尊「仲良くねーよ」

チラッと多々良を盗み見る

すごく悲しい顔をしている…

そんな顔はさせたくない

多「俺はお邪魔みたいだから帰るねー」
草「ちょっと待ちいや、十束！！」

多々良はそう言って出ていく

貴「出雲のバカっ！」
　「追いかけてくる！」

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