葬送 ページ33
※メモリーオブレッド特装版三巻のネタバレを含みます
草「尊、A」
「葬式、どうする」
「こいつ、家族いうたら、Aしかおらんかったやろ」
貴「いらない」
尊「いらねえ」
草「お前が、尊が焼くか」
尊「ああ」
草「そのピアス、そないな赤色してたか」
出雲が、多々良の付けていたピアス、そして今は尊が付けているピアスを見る
尊「中が空洞になってた」
草「？」
「中になんか入れたんか？」
「…！その赤…！」
尊「血も骨も肺まで焼き尽くすんじゃ、墓も作れねえからな」
草「その代わりか」
私はこらえきれなくなって口を開く
貴「ねえ、出雲」
草「何や？」
貴「人は失ってから、その大切さに改めて気づくんだね」
私、初めて気づいた
貴「私は多々良を世界で一番愛していた」
「これ以上ないくらいに」
そうだと思っていた
貴「なのに、自分で思っていた以上に今、多々良の事が大事だったんだって気付いた」
なんでだろう
貴「その人が生きていた時にどれだけその人を愛していたかで」
「悲しみの深さが変わるのなら」
「私、多々良の事、もう誰も愛せないぐらいに愛していたんだよ」
それぐらい大事だったって気づいた
貴「でも、それでも朝は来るんだね」
昔、誰かが教えてくれた
貴「絶望するほどの悲しみがあっても朝は来るって」
もう、いつの日か思い出せない、懐かしい記憶
貴「だから、私たちがどれほど悲しんでいようと、朝は来る」
尊「草薙」
草「何や？」
尊「落とし前を付ける」
草「俺は言われへんで」
「へーきやとも、何とかなるとも」
貴「私も言えないよ、尊」
尊「お前らは言わなくていい」
草「悪なかったわ」
貴「え？」
草「お前と、Aと、十束と吠舞羅の連中と修羅場かいくぐったり」
「バカ騒ぎしたり」
「何もかんも悪なかった」
貴「私も悪くなかった」
「私も、普通の、ただのお嬢様だったらできなかったバカ、たくさんやったけど」
「楽しかった」
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十束レイラ(プロフ) - 皇レイラさん» あと少しなので、ですね。また間違えました笑ごめんなさい！ (2018年11月13日 18時) (
レス) id: 3991f2bb68 (このIDを非表示/違反報告)
皇レイラ(プロフ) - さとうさん» コメント、ありがとうございます！！多々良、かっこいいですよね！まあ、私、伏見も好きですよ！どっちもかっこよくて好きです（笑）完結まで、あと少し寝ので、どうか最後まで読んでやってくださいね！ (2018年11月12日 17時) (レス) id: ed7f931b18 (このIDを非表示/違反報告)
皇レイラ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます！！多々良に死んでほしくなかったですよね！完結まであと少し！！頑張りますね！ (2018年11月12日 17時) (レス) id: ed7f931b18 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 多々良もいいですね！普段は猿比古派なんですけど、多々良もいいなって思いました！ (2018年11月11日 17時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 多々良に死んでほしくなかった…。面白かったです。完結、楽しみにしてます！ (2018年11月11日 17時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十束レイラ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月5日 18時
