私の大切な赤

バースデーパーティ計画 ページ27

多「諸君。来る十二月八日はわれらが姫君の誕生日だ」
皆「ハッ！」
多「と、言うわけでアンナのサプライズバースデーパーティの準備を進めたいと思います！」
草「いやー、サプライズは無理やろー」

…やっぱり？

草「アンナが気付かへん振りすんの大変やろが」
貴「そうなんだよね！」
多「俺たちの計画なんか、アンナに駄々洩れだもんね！」
八「パーティやるのはばれても、予想をぶっちぎって上回るようなのにしたらいいんじゃないすか」
多「おお！八田、さえてる！」
草「あんまり大げさにしんときや？」
多「じゃ、まずケーキつくろっか、５メートルくらいの」
草「大げさにしんときや？」
翔「ウエディングケーキみたいっすね」
洋「それは５年後に取っておいてあげなよ。あと５年もすりゃ、必要になるかも知んねーし」
草「５年は早いわ」
貴「アンナが結婚する人は私が認めた人でないと」
草「A、お前は親父か？」
貴「失礼な！私は女です！」
翔「あ、怒ってるのそこなんですね」
草「だって言うとること全部、世間一般の親父っぽいんやもん」
洋「いやあー、あと５年もすりゃ、アンナは絶対いい女に…」


バシッ！

ガッ！

やーい、殴られてやんのー！

↑子供っぽい

鎌「…にしても、アンナももう、十一歳になんのか」
草「そうやな」
　「月にが流れるのは早いもんやな」
貴「よし！じゃあ、今年は…」
　「もしもし、ばあや？」
　「頼みたいことがあるんだけど、私が気に入ってる店のドレスの赤系を１４０センチで全部取り寄せて」
貴「十二月八日までにバーＨОＭＲＡに届けてほしいの」
　「うん、宜しくね」
草「さすが、Aお嬢様やな」
　「相変わらずやな」
貴「ふふん」

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