私の大切な赤

太らせ委員会 ページ14

結論？から言って

鎌本ふとらせ委員会は頑張った

食べさせ、食べさせ、食べさせた

そして…

一か月に及ぶ涙ぐましい努力の末…

鎌本君は太った

翔「ほんとに鎌本さんだった…」
多「まだ疑ってたんだ」
貴「今年は元に戻るの早かったねえ」
八「ようやく…太った…」
鎌「何で疲れてんすか、八田さん」
八「うっせーよ」
　「お前は女にキャーキャー言われてないでそうやって丸々してろ」

ゴス

鎌「おわっ」
貴「てかさ、気づいたら夏、終わってるよね」
　「寒くなる…いやだ…」
洋「ほんとだ！夏終わるじゃねーか！」
　「くっそ、いまからでもいくぞ、海！」
多「クラゲ出るんじゃない？」

カラン

女の子？

可愛らしいな

誰かの知り合い？

私にはあんな知り合いいなかったよね…？

でも、こんな時間にこのバーに入って来るんだから…

？「りっちゃん！」

りっちゃん？

鎌「あ！？」
　「お前、何でこんなところに来てんだよ」
？「もー、りっちゃんがいけないんですからね、今日、端末を家に忘れてきたでしょう？」
　「なのにひどいわ」
鎌「あーもー、悪かったって。サンキューな。ほら、用済んだろ」
？「もー、りっちゃんのバカ」
洋「おい、ありえねーとは思うがこの子…彼女？」
？「えっ」
鎌「まさか！ただの幼馴染ですよ！隣に住んでるだけでお節介っていう…」
　「いでででで。こら、何すんだ歩！」

歩ちゃんっていうのか、

なんか似合ってるな

坂「あ、のさ。やっぱ夏に痩せて格好良くなるところがいいのかな？
歩「とんでもない。りっちゃんは太っている方が格好いいもの！」
　「今年はいつもより早くかっこいい体形に戻りましたね！」
鎌「今年はみんなが俺の夏バテを気にしてくれてさ」
歩「あら、私だって毎年気にしてたのに」
洋「今なら憎しみで人が殺せそうだぜ」
八「ああ」
坂「そうっすね…」
翔「太っていようが痩せていようがいいじゃないっすか。俺たちにはさ、あるじゃん、えーと、絆が」
三バカ「んなもんくそくらえだ！」


絆否定…

数週間前に絆がどうのって言ってたじゃん

ひどくない？

あのさ、話終わったとこで悪いんだけど、一つ疑問があるんだけど…

貴「美咲、女子苦手じゃなかったっけ？」

ある雨の日→←エンジョイ

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