私の大切な赤

誓いの言葉 ページ21

貴「誓いの言葉。病めるときも、健やかなる時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、死が二人を分かつまで私は多々良のことが大好きなことを誓います」
貴「あ、待って！死が二人を分かつまでって死んだら離ればなれになっちゃわない！？」
多「確かにそうかも」
貴「死が二人を引き裂いたら、永遠の意味ないじゃん！」
　「誓いなおす！」


いくら誓っても離ればなれになったら意味ないからね



貴「病めるときも、健やかなる時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、死が二人を引き裂いても、私は永遠に多々良を愛することを誓います。」
貴「よし、オッケー！」
　「多々良も誓っておく？」
　「カメラ、私が回すから！」
多「えー、俺、とられるの好きじゃないんだけど…」
　「まあでも、俺も誓っとかなきゃ引き裂かれちゃうかも」
　「そもそも誓ってってお願いしたの、俺だしね」
　「俺も誓うよ」
貴「じゃあ、カメラ貸して！」
多「コホン。病めるときも、健やかなる時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、死が二人を引き裂いても、俺はAのことを永遠に愛することを誓います。」
貴「なんか、恥ずかしいな」
多「Aが誓えって言ったのにー」
貴「でも一番は多々良が誓えって言ったんだよ？」
多「そうだった、そうだった。」
貴「さーて、バーに行こっかー」
多「A！」


歩き出したのに呼ばれて、私は振り返る


貴「なあに？」
多「愛してる」
貴「ふふっ。私も愛してるよ」
多「さ、バーに行こうか」
貴「うん！」

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