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3年の名前 1 ページ3

「とりあえず3年の名前から決めようよ!」

かの先輩が意気揚々とソファに立ち上がる。
りんくんともんたんが呆れ気味に「そーだね」と呟いた。

「かのくんアボカド好きやしアボカドでえいががやない?(アボカド好きだしアボカドでいいんじゃない?)

りんくんがちょっと面倒くさそうに提案する。
それに乗っかるように、もんたんも「いいじゃん」と返した。

「ちょっと?!
なかのの扱い酷くない?!」

「ちょっとかの先輩落ち着いて」

ソファの上で暴れだした先輩をなんとか止める。
隣でそれを見ていたけんちゃんが、

「じゃあなめこにする?」

と軽く首をかしげた。
かの先輩は青い顔をして首を横に振った。
ほんと、先輩なめこ苦手だなぁ。

「犬八、意外と辛辣だなぁー…」

もんたんが茶化すように言うと、
けんちゃんは苦笑いで返した。
それを見たかの先輩が余計に不機嫌になる。


「なんなのさー!!
皆なかのの扱い酷くない?」

「かのくん、落ち着かんとお肌にわるいで(わるいよ)?」


ご立腹のかの先輩を煽るように話しかけるりんくん。
かの先輩は「うるさーい!」と言うと怒ってそっぽ向いてしまった。

「先輩、一人称「なかの」だし、
「なかの」で良くないですか?

先輩らしくていいと思うんですけど…」

ふと思ったことを提案してみる。
それを聞いていたけんちゃんが、
僕の方を見てケラケラ笑った。

「さすがに単純すぎで…」

「それ、いいじゃん!
やばいめっちゃ気に入ったんだけど!」

「いや気に入っちゃうんだ…」

突っ込もうとしたけんちゃんを遮るように、
目をキラキラさせて僕に抱きつくかの先輩。
けんちゃんが驚いたような冷たいようなそんな目で僕らを見ていた。


「じゃあ、「なかの」でいいの?」

「うん!」

最終確認するもんたんに元気よく頷くかの先輩。

よーし、とりあえず1人目決定!
次はもんたんだ〜!
どんなのがいいかな〜♪

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作者名:あんとわねっと x他1人 | 作成日時:2018年9月23日 0時

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