すくもんの日常 (ページ2)

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名前ページ2

「けんちゃーん」

「ん？」

8月某日。
僕、宮本は幼なじみであるけんちゃんと共に
ネットアイドル部の部室に来ていた。

「かの先輩さ、
なんで急に部室に来いーって連絡してきたんだと思う？」

「うーん、いつもの事だからね。わかんない」

何を隠そう。
先輩の得意技である『唐突な集合』のおかげで
僕らは日曜日に7時起きでここまで来ている。

最近寝ても眠いのがお悩みのけんちゃんは
歩きながらでも寝れるんじゃないか？
と思うほどにあくびを零しながら歩いていた。

「ま、とりあえず入ろうよ～。」

「けんちゃん…ノックくらいしようよ？」

ドアを開けた僕らの目に飛び込んできたのは、
部室に置いてあるソファに立ち上がって鼻息荒く何かを言っているかの先輩。

「やっぱり、
アイドルっぽい名前っているじゃん！！」

あぁ、今日呼び出された理由はこれか…。
僕はけんちゃんと部室の奥に入る。

と、扉の前では見えなかったけど、
僕ら以外は全員集合していたみたいだ。

「ゆーちゃんもなんかゆーてやぁー…。
かのくん、朝からずっとこんな感じがなって…」

りんくんが呆れたように僕に言った。
…まぁ、でも確かに名前はいるかもなぁ…。

「僕はかっこいいと思うなぁ…。
アイドル用の名前！
ねっ！けんちゃん！」

「…うーん、僕はどっちでもいいけど。
あって困りはしないんじゃないかな？」

そう言うと、嬉しそうに飛び跳ねるかの先輩。
それを見たもんたんが苦笑い気味に手を叩いた。

「まぁ、今回は1年の2人に免じて採用する？」

「なんかなかのの扱い酷くない？！」

そんなもんたんに、
かの先輩がソファの上でバタバタと暴れる。
と、りんくんが清々しい笑みで

「だってかのくんろくなこと言わないちや。
そう言われるのも仕方ないよー…。」

と、言い放った。
かの先輩は「ぐぅ」と呟いて防御のポーズを取ると、
そのままソファに座った。

「もーいーじゃーん！！
ね、ね？早く考えよー！」

かの先輩がバタバタと足を動かして
わーわーと騒ぎ出す。
他のみんなが慌てて紙を出してきた。

よーし、
いい感じの名前考えるぞー！

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次回更新予定日:9月25日

意外と難しいですね…。
普段の3倍くらい時間かかりました。