元暗殺者の小説家。

11話※一部変更 ページ12

？「中島敦です！よろしくおねがいします！！」

？「谷崎潤一郎です！よろしくおねがいします！」

？「宮沢賢治です！よろしくおねがいします鬼瓦さん！」

？「…泉鏡花…」



『鬼瓦A…しばらく世話になる』


にしても私が知らない間に新入社員がこんなに入ってたのか



国木田「そういえば、敦…太宰は？」



太宰？


敦「そ、それが…何処にいるのかわからなくて…」


『国木田…その太宰というのは…』


国木田「鬼瓦さんは知りませんでしたね…
もう一人」


国木田が説明をしてくれている中、あたしは心臓がバクバクしていた。


本当にあの太宰なのか…？


太宰は元々ポートマフィア側の人間だった。


ポートマフィアと言っても



幹部だ。


最年少幹部。



彼はそうだった。



太宰と会ったのは彼が16歳の頃


森先生に用事があって訪ねたときだ。


だからまだ…彼が幹部になっていない時期だった気がする。


マフィアを抜けたというのは、風の噂で聞いていたが…



本当だとは思わなかった。




谷崎「どうしたンですか？鬼瓦さん」


『いや…なんでもないよ』




太宰「久しぶりです鬼瓦さん」




『…誰でもいいから夢だと言ってくれ…』




敦「知り合いですか？太宰さん」




太宰はあの太宰だった。


考えられない…



『そんで？お前はまたどうしてこっちに…転がったんだ』


太宰「友人の遺言通りに…動いているだけですよ」


友人…



『そうか…』



お前らしいな…


太宰「…中立の立場なんだね」


『嗚呼』



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ


私のスマホが鳴った。




萩原さんから？





『もしもし』




？《鬼瓦さん！生きてますか？！》




『は？…生きてるが…どうしたんだ？萩原さん』



萩原《よ、よかった…
鬼瓦さんの住んでるマンション…
爆発事件で半壊してて…》



『なるほど…
色々あって私はヨコハマの友人の家にいるから
怪我はない』



萩原《そうだったんですか？！じゃあ、松田達にも伝えますね》


『組合(ギルド)のガキ共が…』


太宰「どうしたんですか？」


『米花町の自宅が半壊』


太宰「え」


『はぁ…』


もう一軒家買ってしまおうかな…


乱歩「お疲れだね鬼瓦さん
けど中古の一軒家は僕はあんまりオススメしないよ」


『なんで？』


乱歩「事件に巻き込まれるよ」


あー……


『乱歩に言われるのは凄い説得力あるな…
明日辺りに家探しに行ってくる』




で

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