50.ビジョンの時間 ページ4
次の日のお昼休み。
殺せんせーはずっと涙を流していた。
「なによ
さっきから意味も無く涙流して」
「いいえ
鼻なので涙じゃなくて鼻水です
目はこっち」
「「まぎらわしい！！」」
てかなんで目より鼻の方が上なの？
普通逆じゃないの？
心底おかしい体の構造してるよな殺せんせーって⋯。
「どうも昨日から体の調子が少し変です
夏カゼですかねぇ⋯」
殺せんせーって風邪ひくんだ。
そう思ってると寺坂が教室に入ってきた。
てっきり昨日あんなことあったから今日は休みかと思ってたのに。
「おお寺坂君！！
今日は登校しないのかと心配でした！！」
うわぁ、汚ったな⋯。
鼻水飛ばしすぎでしょ殺せんせー。
「昨日君がキレた事ならご心配なく！！
もう皆気にしてませんよ
ね？ね？」
どんどん寺坂の顔が鼻水まみれだ⋯。
「⋯う、うん⋯
汁まみれになっていく寺坂の顔の方が気になる」
『カエデちゃんに同意！
てかあれ鼻水なんでよね？』
「昨日1日考えましたがやはり本人と話すべきです
悩みがあるなら後で聞かせてもらえませんか？」
「·····」
寺坂が黙った。
悩みっていうか寺坂がここまでグレてるのは殺せんせーが原因だろうな。
「おいタコ
そろそろ本気でブッ殺してやンよ
放課後プールへ来い
弱点なんだってな水が
てめーらも全員手伝え！！
俺がこいつを水ン中に叩き落としてやッからよ！！」
皆静か⋯。
当たり前だよな。
「⋯寺坂おまえずっと皆の暗殺には協力して来なかったよな
それをいきなりおまえの都合で命令されて⋯皆が皆ハイやりますって言うと思うか？」
『前原君の言う通り
あんた今の自分の立場分かって言ってんの？』
「ケッ
別にいいぜ来なくてもそん時ゃ俺が賞金百億独り占めだ」
「⋯なんなんだよあいつ⋯」
「もう正直ついてけねーわ」
「私行かなーい」
「同じく」
「俺も今回はパスかな」
そうだよ⋯。
誰も行くはずがない。
⋯ん？
足が動かない？
「皆行きましょうよぉ」
「うわ！？
粘液に固められて逃げられねぇ！！」
うわぁ⋯最悪⋯。
「せっかく寺坂君が私を殺る気になったんです
皆んなで一緒に暗殺して気持ち良く仲直りです」
殺せんせーはドロドロになった顔で言った。
「「まずあんたが気持ち悪い！！」」
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ルルナ(プロフ) - 更新が遅れていて申し訳ありません！最近忙しくてずっと書く事じたい難しい状況でした。まだしばらく忙しい日が続き、ものすごいゆっくりペースになってしまうともうのですが気長に待っていただければと思います。これからもどうぞよろしくお願いします！ (4月13日 1時) (
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年2月24日 1時
