過去の時間 斗惟編3 ページ29
斗惟side
俺達が引っ越して来て三年。
この家での生活も慣れた。
俺が風呂から上がり二階へ行こうとすると、リビングでテレビを見ている父さんがいた。
斗(…？この会社って父さんの…。)
ニュースでは、父さんの働いている会社の職員が不当解雇を言い渡され、●殺してしまったと…。
斗(父さん…悲しいだろうな…。)
けど、父さんが口に出した言葉に俺は絶句した。
父「あぁ、もう居なくなってしまったのか…使えないオモチャだ。
今度からはもっと強いオモチャが欲しい。壊れないオモチャがな…。」
俺は信じたくなくって動揺し、持っていた携帯を落としてしまった。
ｶﾞﾝｯ！
父「！！……斗惟か、どうした？」
父さんの声は冷たく、恐怖感が襲ってきたが、俺はどうしても噂のことを聞きたかった。
斗「父さん…母さんと別れた時のあの噂って……本当？」
嘘だと言って欲しかった…けど、かえってきた言葉は、俺の考えていた以上に残酷な答えだった…。
父「あぁ、そうだが？それがどうした？罪だって？俺について来たならお前も同罪だ。
まあ、空翔でも陸翔でも、ついてこれば同罪だったが…。」
俺はこの時、恐怖よりも大きな感情が渦巻いていた…。
それは…
"殺意"だった。
斗「…父さん、見損なったよ。俺は、父さんじゃなくて母さんについて行くべきだったよ…。」
父「ﾌﾌﾌッｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！そうかい！そうかい！母さんについて行きたいなら……
早く出ていけ。」
ｶﾞｼｯ
父さんが俺の胸ぐらをつかんで外へ投げ出した。
ｶﾞﾝｯ！
どこかに頭をぶつけたらしい…父さんがなんか言ってるけど聞き取れない。
ごめん……父さん…。
俺は意識を失った…。
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理音(プロフ) - この作品、久しぶりに見ました。おもしろかったです♪♪♪ (2017年9月6日 0時) (
レス) id: 9878bcb720 (このIDを非表示/違反報告)
白銀幸成(プロフ) - ありがとうございます。そろそろ続編に行きたいと思います。そちらでもよろしくお願いいたします。 (2016年4月29日 15時) (レス) id: 8c056176d1 (このIDを非表示/違反報告)
河原アリス(プロフ) - 私は、毎回このお話がどうなるんだろうと考えるととても面白くて大好きです！頑張ってください！ (2016年4月25日 18時) (レス) id: c996237836 (このIDを非表示/違反報告)
白銀幸成(プロフ) - ありがとうございます。はい。頑張ります。 (2016年4月20日 20時) (レス) id: 8c056176d1 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛 - 面白いデス。更新ガンバ〜 (2016年4月16日 10時) (レス) id: d5effc5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2016年2月25日 19時
