第123話…大好きな… ページ23
A視点
男「ほら…攻略組の顔は写真とかで誰でも知る機会があったからね」
A「あぁ…あの妙なマスコミっぽいプレイヤー…何度断っても勝手に写真を撮るストーカーみたいなやつ…」
アスナが何度注意してもやめなかったけ…
男「その時からね…僕は君のファンだったんだ｡小さい君は僕とは違い強大な敵に立ち向かう姿…記録結晶で見た時は鳥肌が止まらなかった」
私の場合ここまで来たアンタに対して鳥肌が止まらないっての
男「紫月の計画が進んで君が仮想世界に行っている間なら君の体を自由に見たりできるのに…鍵をかけるなんて酷いなぁ…」
キッッッッッッッッモ！！！
私は鳥肌が止まらなかったため何歩か後ろに下がった
男「1度でいいから君のそばに立ちたい…1度でいいから君に触れたい…そう思ってるプレイヤーは少なくない…なのに…金の剣士はーーっ！！」
男は足で地面を何度も踏みながら大暴れし始めた
男「……さっきの会話…僕も聞いてたんだ｡だから金の騎士がここに来たら…」
男は懐からナイフを取り出した
男「殺すよ」
私は急いでスマホを取りアレンに連絡をするもなかなか繋がらない…走ってて気づかないのか家に忘れてきたのだろう…
A「アレン…アレン…来ちゃダメ…」
男「待っててねぇ｡あの男を殺したら僕と一緒に…」
蓮「誰を…殺すって？」
私の大好きな声…来てほしくなかったのに声を聞くとどうしても安心してしまう…大好きな人…
A「アレン！！」
蓮「待ってろ…すぐ終わらせる」
アレンの優しい瞳…優しい笑顔に私は思わず頷いた
男「お前だけは…お前だけはーーーっ！！」
蓮「くっ！」
A「アレン！！」
男はアレンに斬りかかる…いくら暗殺技術を身に付けたからって大人と子供の力の差は歴然だ…
男「殺す殺す殺す殺す殺す！！」
蓮「俺は親友と約束したんだ…ミカヅキに合わせるって！それに…俺はまだコイツに何も伝えてない！！俺はミカヅキと一生一緒に居たいだ！！」
私は無意識に涙を流していた
A「アレン…」
蓮「ハァァァーーーーッ！！」
男に突進したアレンはそのままナイフを奪い取り男の顔面スレスレに突き刺す
男「ヒィッ！！」
蓮「2度とその汚ねぇツラをミカヅキに見せるな」
その後騒ぎに駆けつけた使用人が男を捕まえ警察を呼んだ
A「アレン…アレン！！」
蓮「ミカヅキ…」
私は地面に座り込んだアレンに抱きついた
．
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2021年5月20日 22時
