監督生が消えた日【ツイステ】 (ページ8)

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カウントダウン5 ページ8

『ユウはどうしたい？僕はユウが帰りたいならそれでいい。』

嘘だ
本当は帰って欲しくない
ずっとここにいて欲しい
離れて欲しくない
ずっとずっと一緒にいたい

でもユウが辛いのはもっと嫌だ
ユウが幸せならそれでいい

そんな葛藤をして出た言葉だった

ﾕｳ「……ｳｯ……ひック……」ポロポロ

『?!どうしたの？！何処か痛い？！』

ﾕｳ「これで……ひック……お母さんに会える？うっ。」ポロポロ

そっか
ユウはまだ子供だ
寮生活の僕達は帰ればいつでも会える
でもユウは
二度と家族に会えない
そんな不安があったんだ
まるで糸が切れたようにユウは泣いた
それは母親を探す子供のようだ

大粒の透明な涙が
ユウの頬を伝う
こんなにも辛かったんだ

僕は苦しくなった
貰い泣きだろうか
生暖かい液体が頬を伝う

？なんだろう

しょっぱい
これは＿＿＿涙だ
泣いているユウを見ていると
小さな頃の自分を思い出した
小さな嗚咽が聞こえる
声を殺して泣いている

声が重なった

「『お父さん/お母さん』」

僕だって急に会えないと分かったら泣く

今は只ユウを抱きしめていたい

『ごめんねっうっユウが辛いの知らなくて……』

ﾕｳ「うっ。うっ。ヒック……」

そこからは覚えていない
学園長曰くそのまま眠ってしまっていたらしい