story136 ページ35
.
ﾊﾞｯｸを肩にかけて。
ｵﾚに背中を向け…靴を履く。
．
涼介「A…」
A「…みんなが涼介のこと待ってるんだよ？」
.
涼介「ぇ…？」
A「…涼介はみんなに必要とされてるんだよ」
.
涼介「でもｵﾚは…」
A「私ならだいじょーぶだから。」
そう言ってﾄﾞｱに手をかけたA。
A「…明日。学校あるからお見送り行けないけど…」
涼介「…。」
.
A「…頑張ってね。」
.
ｶﾁｬ....っとﾄﾞｱを開け。
Aは一歩。
前へ進む。
．
涼介「…これで終わり？」
A「…。」
．
涼介「…ｵﾚ達。ｹﾝｶしたままで終わりかよ。」
A「…。」
.
涼介「仲直りして…Aの笑った顔
見せてくんないの？」
A「…。」
.
涼介「お前とｹﾝｶしたままじゃｵﾚ....。」
．
A「…『嘘』つきは嫌い。」
．
…ﾊﾟﾀﾝ。
．
…。
ﾄﾞｱがしまる。
…いいのか？
Aが…行ってしまう。
涼介「A…。」
ﾄﾞｱを開け…
Aの姿を探す。
ﾏﾝｼｮﾝの廊下。
ﾊﾞｯｸの紐をぎゅっと握って歩くAの背中。
何度も見てきた後ろ姿。
…決して振り返ってはくれない後ろ姿。
今ここでｵﾚが呼び止めたって
Aは振り向いてくれない。
少しずつ遠のいていく背中…
涼介「ごめん…。」
．
だった１つの小さな『嘘』。
でもその小さな『嘘』のせいで
ｵﾚ達の関係は壊れてしまった。
こんなにも好きなのに…
Aを笑顔にするために戻ってきたのに…
ｵﾚはもっと傷つけてしまった。
何しに帰って来たんだろ。
…ﾊﾞｶだな。ｵﾚ。
掛ける言葉もなく…
Aは角を曲がりｴﾚﾍﾞ-ﾀ-へ乗り込んだ。
その姿が見えなくなり…
部屋へ戻る。
部屋の中には笑顔の仲間。
ｵﾚは力なく…
会話をすることさえ出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
peko(プロフ) - いつもキュンキュンしてます。更新待ち遠しいです。 (2018年9月18日 22時) (
レス) id: 68eeb3679d (このIDを非表示/違反報告)
まり - すっごく面白いです。更新待ってます。ずっと待ってます。 (2018年9月14日 14時) (レス) id: bda98b873a (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - 弥生さん» ｺﾒﾝﾄお返し忘れてたぁぁ。こっちを更新するとネタバレしちゃうから停止にしちゃってるけど…完結したいなぁって思ってます笑笑 (2018年1月5日 16時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 小悪魔もだけど、こちらも。どのキャラクターもホント愛おしい(*´∇｀*) (2017年9月13日 18時) (レス) id: 16d07cff27 (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - aya04230829さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます♪やっちゃいましたw大丈夫だろうと思っていましたが収まらなかったよー。とことん文章をまとめるのが下手くそな私ですがついてきてねー。頼りにしてます。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Milk-T
| 作成日時：2017年9月3日 22時
